待機児童

待機児童対策の一環として、りんごの花保育園を開園することができました。福岡市の公立保育所を民営化する政策が出された12年ほど前から、自分の保育園が作りたかったので、運営者募集に応募していました。公立保育所を民営化することへの反対意見が多いなかで、応募者には保護者の方に向けてプレゼンテーションをすることが求められました。何日もかけて作ったプレゼンテーションですが、公立保育所の保育内容とはかなり違っていたので、保護者の方の反応はあまり良くなかったように思います。それ以前に、実績がない個人が応募することさえ、場違いな感じでした。 公立保育所の民営化の検証が公開されていましたが、今そのことについて異を唱える声はあまり聞こえてきません。それよりも、待機児童を失くすために、子どもを預かる場所を増やすことの方が最重要課題になっています。福岡市の人口はもうしばらく増加しそうなので、待機児童はなくならないでしょう。数の論理が先行する中で、保育の質が後回しにされないか気になります。 出生率は変わらないので、今までのデータから言えば、待機児童はもう減少してもいいはずなのですが、増え続けています。なぜなのでしょうか。10年ほど前は2歳以下の保育所等への入所児童数は全体の2割程度だったのですが、現在は4割を超えています。低年齢児の保育園の入所率が急激に増加しているのです。理由としては、共働きをしなくては生活が成り立たない、女性の社会進出等が上げられますが、家庭で母子だけで生活する大変さもあるのではないでしょうか。母子だけで24時間ずっと一緒に過ごすよりも、子ども同士の関わりが必要だと考えて入所することも

きょうだい

私が2人目を出産した頃、周りの人から、「赤ちゃんは、何もわからないから放っておいても大丈夫。お姉ちゃんが焼きもちをやかないようにお姉ちゃんをしっかり見ていなさい。」と良く言われました。最近、これは正しくもあり、間違ってもいると思うようになりました。 まず、赤ちゃんは何も分からないというのは間違っています。赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいる時から、耳が聞こえているし、生まれた直後からぼんやりですが目も見えています。お母さんの声や日本語と他の国の言葉を聞きわけることができることもわかっています。眠っている間も、五感を使って様々な情報を取り込もうとしているとても有能な存在です。 赤ちゃんが生まれると、それまで周りの大人の愛情を一身に受けて育ってきたきょうだいが焼きもちを焼くのは当然です。大人の気を引くために、できることをしなくなったり、ささいなことで泣いたりします。赤ちゃん返りで悩むお母さんも多いようです。 子どもは、お母さん(養育者)にきょうだい同じように愛してほしいのではなく、自分の方をより愛してほしいと思っているのです。お母さん(養育者)は、きょうだい平等に愛することが正しいと思っているので、ここで子どもの心とすれ違いが生まれます。 理屈ではわかっていても、うまくいかないのが人の心ですね。赤ちゃんもやがて大きくなり、きょうだいの関係も変化してきます。仲良しきょうだいになるためには、きょうだいを比較するのは当然NGです。お母さん(養育者)がそれぞれの良さを口に出して褒め、互いを認め合えるような機会をたくさんつくっていけるといいですね。

食べる

少し前、ヤフーの知恵袋に、子どもが食事の時に食べこぼして、床やテーブルが汚れて困るので、何かいい方法はないですか?という質問がありました。ベストアンサーに選ばれたのは、「お風呂で食べさせて、終わったらそのまま洗い流す」でした。大真面目の答えで、それを支持した人がたくさんいたことにショックを受けました。 食事は、空腹を満たすだけのものではありません。食べ物の名前や役割を知ったり、大好きな家族と一緒に食べて心が満たされたり、食事のマナーを学ぶなど、心と身体を育てる場です。子どもがお風呂場で一人で食べさせられている場面を想像しただけでぞっとします。 人間以外の動物は、他の動物に攻撃されることを恐れ、食べる時はただ一心に食べます。人間だけが食事を楽しんで食べるのです。人間の赤ちゃんだけが、ミルクを飲む時に、休み休み飲みます。 先日、6ヶ月のHくんにミルクを飲ませました。H君は、母乳だけで育てられたので、なかなか哺乳瓶を受けつけてくれません。それでも、やっと飲んでくれるようになったところでした。初めて飲ませる私のことを、Hくんは、「この人だいじょうぶかしら?」と疑うような目で見て、なかなかミルクを飲んでくれません。にっこり笑いながら、「大丈夫だよ、おいしいよ。」と話しかけながら飲ませると、やっと飲み始めてくれました。最初は、時々休んでは私の顔を確認するので、その度に、「おいしいね。」「たくさん飲んでいいんだよ。」と言うと、だんだん力強く飲んでくれるようになりました。疑いが晴れると、今度は、時々休んではニコッと可愛い笑顔で、愛想を振りまいてくれます。こうやって、言葉はなくても信頼関係が作ら

フフッ

開園してから、たくさんの未満児の保護者の方が見学に来られます。今日も1歳になったばかりのかわいい女の子を抱っこして、お母さんが見学に来られました。給食を食べているところと、食べ終わってお昼寝に入る様子を見てもらいました。先週と全く違って、みんな泣かずに落ち着いてしっかり食べている姿を見て、私も驚きました。生活の流れがわかり、安心して過ごせるようになりました。すごいですね、こんなに小さいのに。 見学の1歳児の女の子が、みんなが遊んでいるのに惹かれるように、保育室の中をハイハイしていた時におもしろいことが起こりました。なかなか慣れず、まだ泣いていることが多い1歳児のYくんを抱っこして、見学のお母さんとお話をしていたのですが、スルッと下に降りて、ハイハイをしている女の子に近づくと、チュッをしようとしたのです。それもとびきりの笑顔で。今までのYくんの姿から想像できないことでした。ビビっとくるものがあったのでしょう。微笑ましくて、笑ってしまいました。 りんご組は、昨日に引き続き、若八幡宮までお散歩に行っていました。たんぽぽの綿毛をたくさん飛ばしてきたのでしょう。日に日に子ども達の表情が生き生きしてきます。 開園して1ヶ月。毎日いろいろなことがあります。フフッと笑ったり、「へえ~」と感心したり、「危ない!」とハラハラしたり・・・。保育現場に帰って来たんだなと改めて思います。 子ども達、よくがんばりました!お父さん、お母さん、お疲れさまでした。先生達、ありがとう。 ゴールデンウィークは、がんばった子ども達とお父さん、お母さんのごほうびの日にしてくださいね。

自由に

やっとの思いで開園したりんごの花保育園は、子どもたちが自由にのびのびと過ごせる園にしたいと思っていました。なのに、園舎内のドアは全て鍵がついているので、鍵を掛けなくてはいけないような気持ちになっていました。園の前の道路は車通りが激しいので、絶対に子どもだけで外に出ることはできません。階段がある園は初めてなので、それも警戒心が強くなった一因だと思います。 今まで、鍵を閉めたことはなく、子どもたちに言い聞かせ、子ども自身が考えて行動するようにしてきました。環境が変わると、随分不自由な保育になったような気がしていました。 午後、事務所で仕事をしていると、4歳児の女の子が二人で階段を下りて来て、楽しそうに、「アレ、鍵がしまってる。どうする?」と話す声が聞こえました。「二人だけで降りて来たの?」「うん、私はつぼみ組、〇〇ちゃんは、はな組に先生のお手紙を持って来たの。」「そうか~。ふたりだけで来たんだね。すごいね。」と言うと、二人はとっても嬉しそうな、誇らしそうな顔をして、それぞれ頼まれた部屋に入って行きました。 閉塞感を感じていたのですが、この二人の姿に安堵しました。まだりんごの花保育園の保育は始まったばかりで、これからです。子どもだけで園内を自由に、のびのびと、でもルールを守って行動してくれるようになってほしいと思います。 1階の園庭と未満児クラスの間のテラスにラティスを設置してくれたので、夕方はテラスでのびのび遊びました。未満児クラスも以上児クラスも、みんな一緒に遊んで、小さい園の良さを感じました。 私の理想は、外でも室内でも、子どもが自分で選択して、自由に好きなところで好きな遊びを

厳しいルール

福岡市に依頼して、給食研修を受けました。福岡市の公立保育所の所長さんがりんごの花保育園の給食室に一日入られ、指導を受けました。実際に指導を受けたのは栄養士と調理の先生ですが、相当厳しかったようです。 最後の総括は一緒に聞きました。卵は、次亜塩素酸で洗い、5分間流水につけること。エプロンは、下処理用と生食用と調理用3枚準備して、交換する度に消毒をすること、業者の方から受け取った食材は、その場で温度と湿度を計って記録すること、原材料はそれぞれ8号位のビニール袋に入れて口を結んで保管すること・・・・その他たくさん! 自分たちが汚染の媒介にならないように、手洗いは丁寧に行い、生卵、牡蠣などは食べないようにすること・・・すごすぎるプロ意識に驚きましたが、どの園の給食担当者も実行されているのでしょうね。敬服します。 前の園では、給食は会社に委託していたので、ほとんど内容はおまかせでした。なので、給食のことはあまりわかりません・・・そんなことが通らないことを痛感しました。これから給食についても、しっかり勉強したいと思います。厳しいルールには、理由があるはずです。ルールの意味を知りたいとも思いました。研修が終わった後、栄養士の先生が、「今日一日で35歳位(!?)歳をとったような気がします。」と言っていました。 昨日は、「園長先生、今日は残食がほとんどなかったんですよ、嬉しくて、嬉しくて・・・。またがんばります。」と言ってくれた給食の先生たちなので、めげずに子ども達のために一生懸命おいしくて体に良い給食を作ってくれると思います。 福岡市に開園したんだな~っと改めて思った一日でした。

魅力的な部屋

いつでも遊びたいものがそこにあり、子ども達が自分で選択できるような環境を作ってきました。「今日はブロックで遊びますよ」と、収納棚からブロックの箱を出して、何もない部屋の真ん中に広げ、子ども達が一斉に集まってきてブロックをする・・・子どもたちに選択する余地がないような方法は、子どもを大事にしているようには思えないのです。 他の園に見学に行った時に、30名近い2歳児が一斉に椅子に座って粘土遊びをしている姿を見ました。「今日は粘土遊びをしたくない」って思っている子はいないのかなと思いながら見ていると、15分ほど経った頃、一人、二人と席を立ち始めました。すると、先生が「〇〇くん、座って粘土をして」と声を掛け、手をつないで元の席に座るように促していました。 私は小さい頃、あの粘土の臭いが苦手だったので、粘土の時間は嫌いでした。「粘土遊び」というくらいですから、遊びですよね。遊びは楽しいことが一番の条件です。やっぱり、全員揃ってする粘土遊びには抵抗があります。 どんなに小さくても、自分がおもしろいと思ったこと、興味があることに取り組む権利があります。小さいからこそ、何に興味を持っているのか、大人が子どもの思いをくみ取ることが大切ではないでしょうか。 0歳児の部屋に絵本を置くと、噛んだり破ったりしてボロボロになります。それでも、絵本を一緒に読んだり、「絵本が痛いって泣いてるよ」と伝えていくうちに、だんだん噛んだり破ったりすることもなくなります。 今日の夕方、りんご組の先生に、「手形をして残った絵の具で、ティッシュを染めてこいのぼりと一緒に飾っています。良かったら見て下さい」と言われたので、保

イヤイヤ期・・・新しい名前募集中

先日もブログで書きましたが、ネーミングはとても大事です。名前を聞いただけで、イメージが浮かびます。昔は『第1次反抗期』と呼ばれた2歳児の自己主張期は、今では、『イヤイヤ期』という大変わかりやすい名前になりました。 確かに、何を言っても「いや」・・・あきれるほど「いや」を連発し、大人にとっては大変厄介な時期です。『魔の2歳児』なんて呼んでしまいたくなる気持ちもわかります。 りんごの花保育園の1~2歳児の子ども達も、それぞれに『イヤイヤ期』を突き進んでいます。でも、この『イヤイヤ期』には、人として成長する上で、大事な意味があります。お父さんやお母さんとは違う自分を発見して、全てを依存してきたお父さん、お母さんに、「私は私なんだ」「自分で決めたい」と主張しているのです。たった一人で、お父さんやお母さんや大人を相手に、「いや!」と言っている姿は、まるで『小さな勇敢者』のように見えます。 私達も、2歳児の保育には苦労します。特にトイレトレーニングの時期と重なるので、新任の保育者は本当に泣かされます。あの手この手で誘っても、頑としてトイレに行ってくれません。新任保育者の心の迷いを見透かしたように、『小さな勇敢者』は梃子でも動いてくれません。新任保育者は2歳児によって鍛えられます。 『イヤイヤ期』と呼べば、「あ~また『イヤ』が始まった」と思ってしまいます。『イヤ』と主張できるようになった心の成長が想像できるようなネーミングはないでしょうか。

落成式

落成式を行いました。人生で忘れられない瞬間は?と尋ねられたら、きっと今日の落成式だと答えるでしょう。りんごの花保育園を応援して下さる方たちが一堂に会して、すばらしい園舎ができたこと、子ども達が入園したことを心から喜んで下さいました。 何度かこのブログでも書いたと思いますが、個人が社会福祉法人の資格を頂いて、認可保育園を設立するには、幾つもの高い壁が立ちはだかります。ひとつひとつの壁を乗り越えるために、どれだけ心を砕き、打ちのめされたことでしょう。その度に、いつもどなたかが助けて下さいました。たくさんの奇跡的な出会いがつながって、やっとりんごの花保育園を開園することができました。落成式に出席して下さったどなたか一人でも欠けていたら、叶わなかった夢でした。たくさんの方から受けた御恩を忘れずに、子ども達、保護者の方、地域の方に愛され、信頼される園になれるよう歩みを進めていきます。 先生達が準備に奔走してくれたので、りんごの花保育園らしい、手作りの温かい落成式ができました。一緒に歩いてくれる先生達にも感謝です。 やっと、やっとスタート地点に立てました。これからが本番です。子ども主体で、一人一人を大切にするりんごの花保育園を先生達と一緒に力を合わせて創っていきます。どうぞ、温かく、そして保育の内容については厳しく見守って下さい。よろしくお願い致します。

声の大きさ

昨日、同じように新しく園を開園した園長先生が、近隣の方に説明をするために、いろいろな保育園を廻って、〇レシベルあるか、音の大きさを調べて回ったという話をされていました。結果、最近の保育園は、防音設備が行き届いているので、どの園も数値は高くなかったそうです。一番高かったのは、近所の公園だとか・・・。 その話を聞いた次の日、りんごの花保育園に近づくと、子ども達の泣き声が聞こえてきました。「この泣き声が笑い声に変わる日はもうすぐなので、あともう少し時間をください。」と心の中で思いながら、声や音について考えてみました。 20年くらい前は、行事前になるとよく喉が枯れて、声が出なくなりました。特に運動会前は、大きな声を張り上げて、子どもたちに指示を出していたからです。大きな声を出して声を枯らした方が、仕事をしているような気になりました。 子ども主体の保育をするようになってからは、大きな声を出すことはなくなりました。私達が大きな声を出さなければ、子ども達の声も大きくはなりません。みんなが普通の大きさの声で話すのが当たり前になります。 人の声の心地良さに、子どもが耳を傾け、話を聞くことのおもしろさと大切さがわかるといいなと思います。「私の話を聞きなさい」と大声で指示するのではなく、「先生の話、聞きたいな」と子ども自身が思うことが大事なのではないでしょうか。

外へ!

りんご組初めてのお散歩に行きました。目指すは近くの若八幡宮神社で、大人の足だったら10分位ですが、あっちの花を見て「春だね~」「かわいい花だけど何て名前だろう?」、こっちで虫を見つけて、「クモ、クモ」「黒いチョウチョが飛んで来た!」と次々に発見をして歩いたら、20分位かかりました。 境内で、かくれんぼをしたり、かけっこ、おにごっこをして、たくさん走り回る子ども達を見て、思いきり体を動かしたかったんだね、園庭が狭くてごめんね・・・と思いました。 狛犬の口の中にイモリを発見しました。怖がる子もいましたが、捕まえて手のひらに乗せて、「かわいい」という子もいて、こんなに小さい頃から、反応に個性があり、不思議な気がします。 外に出ると、自然や社会現象など、たくさんの発見があります。ほんの少し歩いただけで、こんなにいろいろなものに出会い、刺激を受けて、子ども達の表情がくるくる変わります。やっぱり、外はいいですね。 帰り道、園の手前で、2階の屋外園庭ではな組、つぼみ組の子が遊んでいるのを見つけ、子ども達が「ただいま~!」と手を振ると、屋外園庭にいる子ども達も、小さな手を一生懸命振っていました。りんごの花保育園の仲間だよねって感じがして、とても嬉しくなりました。 外に出ると、車が多くて心配ですが、この地域で子ども達は大きくなります。みんなで手をつないで歩く経験をたくさん積んで、自分の身を自分で守ることができる力をつけてあげたいと思います。

変化

2日ぶりにつぼみ組(0.1歳児)のお部屋に行くと、2日間の間に、泣き声が減っていたのに驚きました。手作りおもちゃを手にとって振ったり、見立てたりして集中して遊ぶ子もいました。0歳児のK君は、あんなに大きな声で泣いていたのに、今日は少し甘えたように泣いたり、抱っこしていると時々「うん」と声を出すので、それに応えて「うん」と言うと、「うん、うん」と返してくれ、やり取りを楽しめるようになりました。泣かない時は、ちょっといたずらな顔をして、バランスを取りながら歩いたり、チラッと私の顔を振り返りながら、いろいろな玩具を手にするまで変化していました。 保護者の方から、「保育園に行くようになって、言葉が増えました。」「自分のことは自分ですることが増えました」「リュックを持って、『保育園行く』って言うんですよ」などと子ども達の嬉しい変化を聞くと、本当にホッとします。 大好きなおうちの方といつも一緒にいたいと思いますが、子どもは新しい環境に適応しやすく、様々な良い刺激を受けると発達が促されるのも事実です。保育園に来なければ、友達と交代して玩具を使ったり、順番を待たなくても好きなだけ遊べるでしょう。でも、お友達の遊びを見て遊び方が広がったり、やっと譲ってもらった玩具だからこそ、余計におもしろく感じるのだと思います。 今日は英語教室で、イギリス人のブレイアム先生の楽しい歌やおしゃべりに、子ども達も大興奮でした。「my name is・・・」と物おじせずに話す子もいました。良い刺激を受けたので、それぞれのクラスで日頃の保育にも取り入れてくれると思います。 明日は、りんごの花保育園りんご組の初散歩の日。

慣らし保育って・・・

りんごの花保育園初めての健康診断がありました。お休みの子ども達も保護者の方が連れて来て下さったので、全員受診することができました。小児科の先生は、とっても優しい女の先生で、丁寧に診て下さいました。 開園してそろそろ3週間。泣き声がまだまだ聞こえます。子ども達はもちろん、保護者の方も辛いことでしょう。先日、ヤフーニュースで、「企業の理解がなかなか得られない『慣らし保育』」という記事が載っていました。 昨日のブログにも書きましたが、ネーミングはとても大事なので、『慣らし保育』という言葉ももういい加減やめたいと思っています。もっと温かくて子ども達や保護者の方を応援するような言葉はないでしょうか。 学生に『慣らし保育』のことを知っているか尋ねると誰も知りませんでした。子ども達、保護者の方、私達がこんなに苦しい思いをしているこの言葉を、保育科の学生でさえも知らないなんて! 言葉もわからない、お父さん、お母さんを拠り所に生きている小さな子ども達が新しい環境(見知らぬ場所、見知らぬ人達、おうちとは違う生活リズム、初めてのことだらけの集団生活)に慣れるのに、時間がかかるのは当然です。お父さん、お母さん達は、子どもと会社の板挟みになって辛い思いをしています。せめて1ヶ月くらい、時間をもらえませんか?少しでもいいので、早く帰してもらえませんか? 『子育てに優しい社会』はスローガンだけではいけないと思います。

なまえ

りんごの花保育園では、子ども達の名前を省略せずに、お家の方が付けられた名前をきちんと呼ぶようにしています。例えば、こうじろうくんだったら、こうくんって呼んでしまいそうですが、せっかくお家の方が悩んで悩んでつけられた大事なお名前なので、こうじろうくんって呼ぶように決めています。名前をきちんと呼ぶのは、その子を大事にすることに繋がると思うからです。 名前は、かなり大きな影響力を持っています。名前がつくと、今までそれぞれの心の中で描いていたバラバラのイメージがだんだん近づきます。 保育園では、慣習的に早朝の保育を早出(早出)、夕方の保育を遅出(おそで)とか居残りと呼んだりします。居残り・・・響きが悪いですね。残されているって感じがして嫌な気持ちがしますよね。 なので、りんごの花保育園では、8時半前の早朝保育を『おはよう保育』、17時以降の保育を『こんばんは保育』と呼ぶことにしました。少し優しくてあたたかい響きになりました。名前はとても大事です。名前がつくと、それぞれが頭に描いていたイメージが統一されていくからです。 明日は健康診断。また赤ちゃん達が怖がって泣くと思います。健康診断も、もっとわかりやすい名前にして、次回は楽しんで受診できるよう工夫しなくては・・・。

甘く見てはいけない

屋上園庭で2回目の体育教室がありました。先週初めて1階の園庭で行った体育教室では、話を聞いている子は2、3人ほどで、みんな好きなところに散らばっているような状態で、大丈夫かな?と心配しましたが、今日は、お話をしっかり聞いて、楽しそうに体を動かしていました。 人数が少ないので、まず3・4・5歳児が一緒に体を動かし、30分経ったら、3歳児は終わり、4・5歳児だけで再度活動がスタートします。3歳児は、上のクラスのお友達と一緒にするのが楽しそうで、一生懸命お兄さん、お姉さんの姿を見ています。 3歳児が終わって、4・5歳児だけになると、「お兄さん、お姉さん」意識がグ~ンと出てくるようで、真剣な顔をして、少し難しいことにチャレンジしています。 体育教室の先生が、「1階の園庭は、横の道を人や車が通ったり、赤ちゃんクラスの子ども達が気になって集中できないので、今度から、屋上園庭でしますね。」と話されていました。確かに、外からの刺激が少ない2階の方が集中できると思いますが、1週間前とは違う姿を見せてくれるのが子どもです。昨日できなかったことが今日できるようになります。 新しい活動、環境になると、落ち着かなかったり、今までしていたことをしなくなることもありますが、その時は、じっと見守ることが大切じゃないかなと思います。環境の変化で落ち着かなくても、どっしり構えて見ていると、子どもがどんな気持ちでいるのか良く見えるようになり、その成長を楽しみに待てるようになります。子どもの成長を甘く見てはいけません。それはそれは目覚ましいものです。

信頼関係

人と人が信頼関係を作るには、何が必要でしょうか。私があなたを信頼するようになるには、私はあなたに受け入れられている、大事にされているという感覚が必要だと思います。自分を尊重してくれる、困った時には助けてくれる、約束を守ってくれる、期待通りに応えてくれる・・・そんな経験が積み重なって、この人は信頼できると感じるようになるのだと思います。 では、言葉が理解できない、経験が未熟な赤ちゃんの場合はどうでしょうか。やはり、この人は、自分を受け入れてくれる、大事にしてくれる・・・泣いたら抱っこしてくれる、オムツが濡れたら替えて気持ちよくしてくれる、お腹がすいたら食べさせてくれる等々、自分の不快な気持ちを良い気持ちに変えてくれる経験が積み重なると、この人は信頼できると思えるのでしょう。 入園してなかなか慣れない赤ちゃんや小さい子ども達がいます。生まれてずっと自分を大事にしてくれた信頼できるお母さんから理由もわからず離されるのですから、泣くのは当然です。私達が子どもたちに信頼されるには、信頼されるだけの関わりを重ねていかなくてはと思います。 りんごの花保育園にはベテランの先生も新任の先生もいますが、みんな赤ちゃんや小さい子ども達が泣くたびに声を掛け、その気持ちを代弁し、寄り添い、抱っこしたりおんぶをしています。なかなか泣きやんでくれない子ども達もいますが、少しずつ好きな抱っこの仕方、遊び、歌などがわかるようになりました。 明日は月曜日。お休み後のお家の方との別れが辛い日です。「お母さんがいい・・・でも、先生でもいいよ。」と思ってくれるようになるといいなと思います。

確かなもの

子ども達の登園が少ない土曜日でしたが、前の園の子ども達と保護者の方が遊びに来てくださって、賑やかで楽しい時間を過ごしました。今年4月に小学校に入学した2人の子ども達は、一段とお兄さん、お姉さんになっていました。この前会ったのは卒園式で、それから学童クラブに入って、入学して・・・子どもたちにとって、今まで経験したことがない大変さ、心細さ、不安があったと思います。それを乗り越え、一回り成長した姿を見て、とても安心しました。 保育園や幼稚園から小学校に入学する時、全く違う環境に戸惑う子ども達がたくさんいます。「小1の壁」と言われていますが、最近は、保育園等に預けて1日安心して働けた保護者の方が、小学校に入学した途端、子どもを守ってくれるところがなく、安心して働けない「小1の壁」の方も深刻だそうです。 『子育てに優しい社会』、『女性が輝く社会』と言われても、社会の意識や環境が変わらなければ、子どもを産み育てることも、働くこともできないですね。共稼ぎ家庭は増えていますが、私が子育てをしていた時から女性の職場環境はあまり変わっていないような気がします。 教育の効果を考えるなら、学童保育の質に力を入れるべきだと思います。優秀な人材を入れて、学習時間の質を上げれば、効率的な教育の効果が期待できます。居心地が良くない環境の中では、子どもの心も学習意欲も育たないと思います。 保育園は、0歳から6歳までの成長をずっと見守れるのが魅力です。人が一生で一番成長する時期に関わり、自分たちの保育の成果を子ども達の姿に見ることができます。お兄さん、お姉さんになった子ども達の姿を見ながら、また力が湧いてきました

まだまだ

入園して1週間は、楽しそうに遊んでいた2歳児さんが、今週から泣き始めました。初めは新しい経験がおもしろかったのでしょうが、だんだん状況がわかって、お家の方と離れる時間が長くなって、環境の変化についていけないのでしょう。最初に泣かなかった分、後から泣きだすと時間がかかることもあります。子ども達も、お家の方も辛いでしょうが、もう一度最初から始めるつもりで、一緒にがんばりましょう。子ども達は必ず園の生活を楽しめるようになります。 前の園では、3月になってすぐに順番に進級をしていたので、みんな徐々に慣れ、あまり泣いたり、行くのを嫌がったりということはありませんでした。3月後半には在園児は新しい生活に慣れ、4月に新入園児を落ち着いて迎えることができます。誰も泣いていない中に、3~4人の新入園児が入園するので、その子たちもあまり泣いたり、混乱することもありませんでした。 2歳児は6人に対して保育士が1人ですが、3歳児になると、15人以上の子ども達に対して保育士は1人になり、随分違います。2歳児の子どもたちは不安でいっぱいになりそうですが、異年齢児保育では、4,5歳児が自分がしてもらったように、小さい子のお世話をしてくれるので、大丈夫です。 りんごの花保育園は、全員が新入園児なので、泣いたり、不安になるのは当然です。考えればわかりそうですが、想定外の初めての経験に少し戸惑っています。一人ひとりの子ども達の性格や好きなことが少しずつわかってきたので、来週はもっと子ども達の笑顔がたくさん見れるようになると思います。 まだまだ・・・ですが、もうあと少し・・・です。

誕生会

りんごの花保育園の初めてのお誕生会でした。4月生まれのお誕生児さんは、0歳児の女の子。お誕生会が始まると、S先生が、窓枠に飾っていた野の花を子どもたちに紹介してくれました。朝、室見川に咲いていた野の花を摘んできたそうです。シロツメクサ、たんぽぽ、クローバー、カラスノエンドウ、ネジバナに似ている紫の可憐な花、そしてすみれの花・・・。今日はすみれちゃんのお誕生会でした。子ども達の心の中に、すみれの花と赤ちゃん組のすみれちゃんの可愛さがしっかり残ったことでしょう。それにしても、S先生の発想はすてきです。何気なく瓶に飾ったお花も、とても温かくいい感じです。 誕生会では、年の数のローソクの誕生ケーキがついたペンダントと、フェルトで作ったりんごの花を腕に付けてもらいます。誕生日は、そのりんごの花を見たお友達や先生、そして保護者の方も、みんなが「お誕生日、おめでとう」と言えるように・・・。 まだまだ泣き声が絶えない毎日ですが、誕生日の歌や、♪お花がわらった♪の歌に合わせて先生達がお花を作ったり、飾ったりすると、泣き声も静かになります。先生達の優しい声に、耳を傾ける子ども達。あたたかくて、優しい気持ちになれるお誕生会でした。 給食はカップちらし寿司、フライドチキン、ほうれんそうの和え物、手作りケーキでした。給食の先生達の思いが込められたおいしい給食でした。みんながお祝いしてくれる、1年に1度の大事な日。りんごの花保育園の誕生日は、みんなが嬉しい日になりそうです。

外遊び

りんごの花保育園の残念なところは、園庭が狭いことです。1階と2階、それぞれに園庭があるのですが、狭いので、大きな遊具を置くことができません。すぐそばが道路なので、ボール遊びをすることもできません。季節の花もまだ何も咲いていません。ないことばかりで、子ども達にごめんねって思います。 もう少ししたら、三輪車が届きます。園庭には、プランターに季節の花を植えたものを置きたいと思っています。2階の園庭は、明日人工芝を敷いてもらう予定です。そうすれば、もっと外遊びを楽しめるかな? 子ども達は、外遊びが大好きです。体を動かしたくて仕方がない年齢なので、思いきり走る廻ると、とっても満足そうな顔になります。外で遊ぶと、季節を感じます。春の風の匂い、暑い時の風の心地よさ、空を流れる雲の形や早さ、雨の冷たさや心地よさ・・・五感を刺激され、子ども達はたくさんのことを感じ、考えます。自然の変化や美しさ、偉大さに触れる経験ができるよう、園庭で遊ぶだけでなく、散歩や園外保育に出かけたいと思います。 今日も園庭で遊ぶ子ども達の姿を見ながら、もっと広いといいのに・・・と思っていました。夕方近くにお住まいの理事の方にその話をすると、「壱岐公園は遊具がたくさんあって、広くていいですよ。」と教えて下さいました。夜、その理事さんからお電話があり、管理をされている方をご紹介して下さいました。地元に知り合いがほとんどいなくて心細い思いをしていましたが、少しずつ相談できる方ができて、嬉しく思います。避難訓練の時には、園の前のレクサスさんの駐車場を、りんごの花保育園の第1避難場所にすることを快く承諾して頂きました。焦らずに、地

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