- Dec 30, 2019
大晦日
令和元年は、明日で最後の日を迎えます(更新が遅くなりました)。今年の最大の出来事は、元号が令和になったことですね。 今年は、保育園や保育士の不祥事が次々に報道され、保育園に対する信頼が揺らいだ年でした。今まで表に出なかっただけなのかもしれませんが・・・。それだけ幼児教育・保育の重要性の認識が広まったということだと思うと複雑な心境です。 今後ますますいろいろな形態の保育園が現れ、その質が問われるでしょう。そして、それが子ども達の良い保育を受ける権利に繋がることを願います。 保育所保育指針は、児童福祉施設最低基準として、全国どこでも質の高い保育を受けるために、必ず守らなくてはいけないことを明記しています。認可保育園であれば、全ての子どもがそれを享受できるはずです。 子どもは、未来そのものです。子どもが幸せな子ども時代を過ごすことは、この国の幸せな未来をつくることに繋がります。新しい年は、もっと幼児教育・保育の質を高めることができるよう、真摯に取り組んでいかなくてはと思います。 今年も一年、拙いブログを読んでくださってありがとうございました。後から読み
- Dec 29, 2019
叱り方
年末年始の忙しい時期ですが、保育園や幼稚園がお休みになり、お子さんと一緒にいる時間が長くなる分、叱ることも多くなりますね。 子どもは、日々成長しているので、昨日までの言葉では納得しないこともあります。お母さんとしては、昨日話したのに、またわからないことを言って・・・とイライラすることもあるでしょう。 子どもの認識の世界は広がっていますが、繋がっていないことが多いのだと思います。周りの状況に合わせて自分の考えや行動を変えることが難しいのです。 さらに、自分の『つもり』の世界が広がり、『〇〇するつもり』を邪魔されることに強い抵抗を示します。 そうは言っても、子どもの『つもり』を受け入れられないことや時もありますね。感情的に叱ってしまうこともあるでしょう。母親だって人間なのですから当然です。 「母は叱ってもよいが、怒り狂ってはならない。叱っても、最後は、優しい母として生き残らなければならない」と、イギリスの小児科医で、精神分析家のウィニコットは言っています。子どもの行為を否定しても、子どもの存在を否定してはならない・・・あなたが〇〇したから叱ったけど、
- Dec 28, 2019
保育実習
先日の福岡市園長会で、保育士養成校の先生方と、福岡市保育所連盟の理事の先生方との意見交換会の報告書が配布されました。その内容を見てやっぱりと思うことがたくさんありました。 保育実習は10日間実施する学校が多いようです。実習では、実際に子ども達と関わり、現場の先生達の姿を見て保育士の仕事について学びます。部分実習、全体実習と呼ばれる実習があり、実習生が担任の先生と同じように保育計画を立てて、実践をすることもあります。 初めて行く保育園、知り合いもいない中で、長時間、長期間実習をする大変さは想像に難くないと思います。保育計画を立て、子ども達に指導をした後に担任の先生から指導を受けてその日のうちに実習日誌を書く・・・心身ともに疲労困憊してしまいます。 私ももちろん、実習中は大変な思いをしました。実習中のあの緊張感は今思い出しても辛いものです。そんな思いをして保育士資格を取得できるのですから、実習はそれだけの重みと価値があります。 ただ、今回の報告書を見ても、『保育日誌は内容は薄くてもいいからたくさん書く』ように指導されたり、現場の先生たちが未満児の子ど
- Dec 27, 2019
公衆電話
お昼前、公衆電話から電話がかかって来ました。予想通り、福重東公園に散歩に行ったりんご組(3・4・5歳児)担任のM先生からです。 M先生の後は、次々に子ども達が電話口に出て話してくれたのですが、みんな慣れない公衆電話に戸惑っているようで、緊張した様子の小さな声でした。きっと、みんな公衆電話で電話を掛けたのは初めてだったのでしょう。 先日、りんごの花保育園で一番若い(きっとそうだと思います)Hくんのお母さんが、職場の方から「公衆電話の掛け方わかる?」と聞かれて「掛けたことない」と答えると、非常事態の時に公衆電話を使うことがあるかもしれないからと、掛け方を教えてもらったそうです。 お母さんからその話を聞いた日は、ちょうど避難訓練の日でした。確かに、携帯電話が繋がらないような非常事態に公衆電話が役立ったという話を聞いたことがあります。以前、監禁されていた女の子が公衆電話で助けを求めて助かったことも記憶に新しいですね。 今の子ども達は、生まれた時から携帯電話があるので、公衆電話があっても、役割や掛け方もわからないようです。家に電話がなかった時代から、アイロ
- Dec 26, 2019
止まらない少子化
少子化に歯止めがかかりません。第一次ベビーブームの時の最多出生児数は、1949年の269万6千人でした。先日発表された令和元年の出生児数は、86万4千人で、最多出生児数の年の3分の1未満です。国立社会保障・人口問題研究所の将来人口推計より2年も早く86万人に減少したそうです。怖いくらいのスピードで少子化が進んでいます。 少子化が進むと、年金の担い手が減るだけではなく、地方では行政機関などが機能しなくなるところが出てくるかもしれません。子どもが少なくなった社会は、活力がなくなってしまいます。 奥の手と思われるような幼児教育の無償化が始まったのですが、今後少子化に歯止めがかかるのでしょうか。 なぜ子どもを産まないのかというアンケート調査では、経済的理由が上位にランクされます。確かに子どもを育てるにはお金がかかりますが、本当に経済的理由が克服されれば、子どもを産む人は増えるのでしょうか。 例えば、教育や保育にお金がかからなくなって、毎月まとまった児童手当が支給されるようになったら、子どもをたくさん産むのか・・・疑問です。 日本社会の活気がなくなり、社会