「イヤ」と言えない
- 智子 大瀧
- Jan 27
- 2 min read
1・2歳児の子ども達は、実に鮮やかに「イヤ」と言って清々しいくらいです。大人から提案されたことはとりあえず「イヤ」と言おうと決めているかのようです。この時期の子ども達には理屈が通用しないので、大人が引っ込むしかありません。それでどうにかなるなら大人が引っ込めるのが賢明です。
大人になると、子どもの頃あんなにかっこよく言えた「イヤ」が言えなくなるのはどうしてでしょうね。イヤだな〜、無理かな〜と思っても大抵のことは「できる」「わかった」「大丈夫」と言ってしまいます。それが自分の存在価値を高めたいとか、断るのは悪いなと相手に気を使ったり、空気を読んだりするからでしょうか?
保育士あるあるの話ですが、4月に入職して、初めてのことばかりで大変な上に、「◯◯できる?」と言われ、なんでも引き受けて、運動会直前に突然出勤しなくなったという話を何度も聞いたことがあります。
入職の時の大変さを忘れているので、ついつい頼んでしまうのもよくないのでしょうが、「イヤ」と言えない人にも困ってしまいます。みんなで分担すればいいのに・・・。
人と協働して何かをやり遂げるためには、「イヤ」(できない)と言うことも、「手伝って」「困ってる」と言うことも必要なのでしょう。人に気を使いすぎることも、気を使わなさすぎても支障が出ます。人それぞれの心を理解しながら、共通の目標を目指すことは、思っている以上に大変なことですね。幼児期には、自己主張と他者尊重の心の基礎を育てなくてはと思います。
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