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きょうだい

 私には、妹が一人いますが、この歳になってきょうだいがいてくれて本当によかったと思います。それを一番感じたのは、大好きな母が亡くなった時です。身を引き裂かれそうなどうしようもない辛さを本当に分かち合えるのは妹しかいないと思いました。


 母が亡くなるまでは、私たちは最大のライバルでした。1学年しか離れていないので、小さい頃はよくけんかをしました。大きくなっても、母の愛情をどちらが多くもらえるか、いつも争っていたように思います。「○〇ばかりずるい」と大きくなっても思っていたかもしれません(大人気なくて恥ずかしいです)。


 先日、男の子と女の子のきょうだいがいらっしゃるお母さんが、「『お兄ちゃんと私、どっちが好き?』と訊かれるので、「どっちも同じくらい大好きよ。」と言うと、怒るんですよ。お兄ちゃんの気持ちを考えるとどう答えていいかわからなくて困っています。」と話されました。


 きょうだいは最大のライバルです。同じくらいではダメなんです。自分をより好きだと言ってほしいのです。でも、二人がいる前で、そんなことは言えないですよね。


 なので、こっそり、どちらかいない時に、「○〇ちゃんの方が大好きだよ。」と言ってあげてほしいと思います。それを聞いただけで安心します。そんなウソはつけないと思われるかもしれませんが、時にはウソが必要なこともあります。


 子どもはその言葉に安心しながらも、きっとお兄ちゃん(妹)にも同じことを言っているんだろうなってわかっていると思います。子どもは賢いですからね。


 今はすっかり大人になった娘と息子が時々話す笑い話です。「なんで車に乗った時、母の横に座りたいと思ったんだろう?」「私だって全然わからないけど、よくママの横の席にどちらが座るかでけんかをしてたよね。不思議だよね~。」


 私の隣の席を奪い合っていた娘と息子は遠い彼方に行ってしまいました。ママ、ママと、後を追って来てくれる時はあっという間に過ぎてしまいます。過ぎ去った今、あの時は幸せだったなと懐かしく思い返しています。



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