top of page

こども誰でも通園制度

 先日、福岡市の園長会で「こども誰でも通園制度」の話がありました。福岡市はこの制度に積極的で、今年度3園がモデル事業を行なっています。その中の一つの園の実践発表がありました。「こども誰でも通園制度」は、保育園で実施する時に、空いている定員のクラスで保育する型と、専用の部屋を準備して保育する一般型があって、発表された園は一般型で受け入れたそうです。


 週に1、2回しか登園しないので、慣れるのに時間がかかると思っていたそうですが、何度か通っているうちに泣かなくなり、子どもの適応力の高さを再確認したと話されていました。初日は親子登園をしてもらい、次は給食までと保育園で行っている慣れ保育のように時間を延長していったそうです。1歳児の利用が多く、泣いてしまうお子さんもいるので、専任で雇用した保育士以外に通常の保育の保育士が手伝うことも多かったようです。実施して5か月後のアンケートの結果、利用者の満足度は高く、保育士もやりがいを感じたという回答が寄せられたそうです。


 昨日のブログにも書きましたが、同年齢の友達の姿を見ると発達が促されます。友達と食べると今まで食べなかったものを食べたり、食べる量が増えます。遊びが広がり、より興味関心が広がるのも、友達の存在があるからですね。


 そんないいことづくめの「こども誰でも通園制度」ですが、課題も山積しています。今回のモデル事業には、募集人員の3倍の申し込みがあったそうで、希望されても受け入れることができなかったようです。モデル園を利用されている方が、りんごの花保育園の見学に来られたのですが、「保育士さんが大変そうでした。園行事があるとなかやか預かってもらえなくて・・・」と話されていました。


 モデル事業は、一日8時間、週に1・2回の預かりだそうですが、国が現在提案している月10時間では、状況が大きく変わります。定期的な利用になるか、自由な利用かでも違います。在宅で子育てをしている全てのお子さんと保護者の方にとって利用しやすい制度になることを願いつつ、受け入れる私達もやりがいを感じ、負担にならない制度になってほしいと思います。


 

Comments


特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page