これからの保育園の役割
7月13日付けの朝日新聞の1面と2面に大きく掲載された記事を、M先生が切り抜いて持って来てくれました。
どちらも保育園に関する記事です。一つは、全国的に待機児童が急減したこと、もう一つは、少子化やコロナで預け控えをする人が増え、0歳児の定員割れが起き、全国的に経営に不安を抱えている保育園が増えているという記事です。
どちらも身につまされて、朝から落ち込みました。でも、保育園のことが新聞の1面、2面を飾るなんて、今まででは考えられないことです。それだけ、保育園に注目が集まっているので、保育園のことを知ってもらうチャンスなのかもしれません。
保育園には、入所している子どもの人数に応じて、市町村から委託費が支払われます。定員数ではなく、入所している子どもの人数分だけなので、定員を割ってしまうと、定員を満たすと想定して雇用している保育士の人件費が確保できなくなってしまいます。
りんごの花保育園は、これまで年度の途中で入所するお子さんで定員数を満たしてきたので、年度当初は定員に合わせて保育士を確保しているのですが、今後は改めなくてはいけないかもしれません。でも、途中で入所を希望するお子さんたちを受け入れたいと思っても、急に保育士を雇用することは難しいので、どうすればいいのでしょう?頭を抱えてしまいます。
以前のブログでも書きましたが、0歳児の保育単価は高いので、0歳児が少ないとすぐに経営が圧迫されてしまいます。待機児童がいた時は、こんな心配はなかったのですが、これからますます少子化が進むと、本当に苦しいです。つぶれる保育園も出てくるでしょう。
朝日新聞の中で、『保育園が子どもの発達や子育て世帯に寄与する役割は大きく、待機児童が減ったからといって、保育士や保育園などの保育リソースを安易に減らすべきではない。』と大学教授の先生方が提言して下さっています。
少子化になったとしても、保育園がやるべき役割はたくさんあります。その機能が十分発揮できるよう制度設計について再構築する時期に来ているのではないでしょうか?
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