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これからの社会

 2日間の九州保育三団体研究大会が終わりました。久しぶりに大きな研修会に参加して、少し興奮状態です。九州内の保育園の実践発表を聞いて、たくさんの刺激をもらいました。コロナのため、3年間大きな大会に出席する機会がなかったので、新鮮で心に残る大会になりました。


 実践発表では、インクルーシブ保育と子どもの主体性を尊重した保育を行っている園の発表を聞いて、保育は確かに進化していると思いました。私が20年前に、子ども主体の保育を始めた頃は、とても珍しいことをしているように受け止められたのですが、今はそれが当然のことになっています。


 今日の発表園では、入園が決まっていた保護者の方が、子ども主体の保育をしている他の保育園を選んで、入園を取り消されたことから、ご自分の園の保育を見直すことになったそうです。運動会やお遊戯会など、派手な衣装と完成度が高い、保護者の方に見せるための行事になっていたものを子ども主体の行事に見直したという話を聞いて、私も同じ経験をしたので、その大変さがよくわかりました。やっぱり、保護者の方は見栄えがいい、完成度が高いものを期待されているからですね。


 グループ討議では、「ひとりも取り残さない、全ての子どもが主体的に取り組める(かかわる)行事の在り方とは」をテーマに話し合いました。理想論かもしれませんが、私は「ひとりも取り残さない」という言葉を大事にしているので、グループ討議を楽しみに見させて頂きました。「ひとりも取り残さない」というのは、東日本大震災が起きた時に、被災者の方の心の傷を癒すために、満身創痍で駆け回られた医師の安克昌先生のお言葉だと聞いています。


 これからは、一人一人を尊重して、その人らしく生きていくことができる社会を目指していかなければと思います。子ども達も同じです。それぞれの個性を大事にして、その子らしく成長できるような環境を整え、日頃の保育や行事はそのためにあると思います。

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