なつやすみ
先週、りんご組(3・4・5歳児)では、忍者ブームが起きました。事務室で、仕事をしていると、何人かの子ども達が、黒のビニール袋で忍者の服を使って「忍者でござる」と入って来ました。突然の訪問者にびっくり!楽しいサプライズがあるのは保育園ならではです。
誰かが始めた忍者遊びがあっという間に広がったようです。子ども達は、なりたいモノ、憧れの存在があると、イメージが広がり、自分ができる方法をつかって実現する力を持っています。りんご組は、いつも年齢が違う子ども達と活動しているので、より早く遊びが広がるようです。小さな子は大きな子に憧れ、できないことは手伝ってもらいながら、背伸びをして取り組んでいます。この背伸びをするというのがいいですね。心理学者のヴィゴツキーが言うように、発達の最近接領域・・・自分一人ではできないけど、誰かの手助けがあればできるようになることに取り組むと力がつきます。3歳児の頃に経験した遊びを5歳児になって再び経験すると、さらにイメージが膨らみ、内容が深まり、進化します。良い循環ができてると思います。
今年のなつまつりのテーマは「忍者」で、保護者会役員さんが子どもたちがワクワクしそうなことをいろいろ考えてくださっています。子ども達もせっせとなつまつりで使う手裏剣を作っているので、さらにブームに拍車がかかりそうです。
4月に3歳児だった子ども達は、4・5歳児に影響されて成長が著しいです。ほんの4か月前まで2歳児だったなんて思い出せないくらい、お兄ちゃんお姉ちゃんの顔になっています。6月位まで、登園を嫌がるお子さんがいて、心配されたご家庭もあると思いますが、園で生き生きと過ごしている子ども達の姿を見て安心されているのではないでしょうか?
それでも、長時間大好きなおうちの方と離れて過ごすのですから、時々登園を嫌がるのは大目に見てあげてくださいね。夏休みがないのは、保育園の子ども達だけではないかと思います。暑い日が続くと体力がなくなって、朝から起きたくない日もあるでしょう。休ませると癖になるからと思われがちですが、ちょっとお休みして元気に登園すれば、新しい目的を見つけたり、友達との遊びがより楽しくなります。可能であれば、暑い夏、お子さんと親子でゆっくり過ごす時間を作ってくださいね。
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