みんなで食べると・・・
12月の給食会議で、『ごはんぴかぴかひょう』のことが話題になりました。『ごはんぴかぴかひょう』は、子ども達の食べる意欲を育てるために、栄養士のK先生が、給食のメニューに写真を貼って、子ども達がよく食べた時は★をつける取り組みです。
『ごはんぴかぴかひょう』は、保護者の方のおうちでの食事づくりの参考にしてもらいたいという思いもあって玄関に貼りました。この『ごはんぴかぴかひょう』に貼る★マークが、はな組2歳児の子ども達の心に刺さり、食べる意欲が急増したので、はな組の保育室にも貼ることにしたそうです。
2歳児は、そろそろほとんどの子が3歳になり、一人前意識が高まっています。自分が食べたことで★マークがつくと、自信につながるのでしょう。今まで野菜を食べなかったRちゃんが、苦手なものを食べようとしたり、ほとんど野菜を食べないMちゃんが、仲良しのIちゃんに、「Iちゃん、ピーマン食べた?Mは食べたよ」と自信満々に話していたことを担任の先生が教えてくれました。すごい効果です。
おうちでは食べる意欲がなかったり、偏食が激しい子ども達も、園では友達の影響を受けて、苦手なものに挑戦しようとします。みんなで食べると、食べる意欲が育ち、よりおいしく感じるのでしょうね。
少し前、4歳児のKくんのお父さんから、「保育園の牛乳はなんですか?スーパーでKと一緒に探しているのですが、コレも違う、アレも違うと言われて・・・」給食室の冷蔵庫にあった牛乳は、『〇〇のおすみつき』というプライベートブランドのものでした。いつもというわけではないようですが、比較的安価なものだったので、「すみません、コレです」と言って、お父さんにお見せしました。
昨日も、5歳児のYちゃんのお母さんから、「Yが『保育園で食べた焼き芋と同じものが食べたい』と言うので、いろいろなお店で探すのですが、『コレじゃない』と言われるんです」と話されていました。確かに落ち葉で焼いた焼き芋はおいしかったのですが、最近は技術の発達でスーパーで売られている焼き芋もおいしですね。それでも、保育園でみんなで食べるものには適わないのでしょう。
少し前に、保育園の調理室を撤廃してもいいという規制緩和の議論がありましたが、保育園から調理室がなくなるなんてありえません。保育園の調理室で作る給食は、保育の中核です。調理室からおいしい匂いと音がして、一生懸命に作ってくれる給食の先生たちの姿を見て、子ども達の食べる意欲が育ちます。同じものをみんなで食べるからさらにおいしく感じ、苦手なものも克服できるのです。
りんごの花保育園の給食は、福岡市の共通献立を使用しているので、栄養管理もバッチリです。毎朝業者の方が搬入してくれたものをその日のうちに使い切るので、安心・安全です。みんなで食べることで食べる意欲だけではなく、食材に興味・関心を持ち、自分で体に良いものを選んで食べようとする力と味覚の基礎を育てたいと思っています。
Bình luận