りんごの花保育園らしさ
- 智子 大瀧
- Apr 24, 2021
- 3 min read
先週4月の職員勉強会を行った時に、今年度の保育について先生たちと話しました。開園して4年目となり、りんごの花保育園で大切にすることは、先生たちと共有できていると思います。
未満児は、担当制で一人一人の子ども達を丁寧に保育すること、以上児は、好きな遊びや活動を通して、『自分で考えて行動しようとする子』を育てていきます。今年度から始める『プロジェクト保育』でさらに、子ども達の探求心、思考力、コミュニケーション能力等を高めていきたいと思っています。
それぞれの年齢にふさわしい環境、タイムスケジュール、役割分担も明確になっています。新入園児の子ども達を迎えて、思い通りに進まないこともありますが、目的やシステムが確立しているので、先生たちと同じ方向を目指すことができていると思います。
やっぱり歴史は重たいですね。私は30年以上の保育歴があり、園長として10年以上勤めてきたので、新園を作っても、すぐに目指す保育ができるだろうと思っていたのですが、保育園はたくさんの人が関わって成り立っているので、そんなに簡単なものではありませんでした。状況の変化や子ども達の姿に右往左往したこともあります。
でも、今年で4年目になり、園を取り巻く様々な環境や状況が落ち着き、先生たちも定着しました。歴史は大事ですね。以前勤めていた園は、公立から民間に移管された園だったので、たくさんの抵抗があり、ずいぶん苦労したことを思い出します。
開園した当初、10年後はこんな園になっている・・・というイメージを10の言葉で表現して冊子を作ったのですが、その中に『地域の方に信頼される園』を挙げました。地域の中で認知してもらうには思っている以上に時間がかかります。10年経ったときに、やっと地域の方に認知され、信頼される園になったことを実感しました。園を退職する時に、他の項目も見直したのですが、ほとんど達成していました(手元に資料がなくて詳細をお伝えすることができずすみません)。
りんごの保育園らしさ・・・これを共有できているのが私たちの強みだと思っています。勉強会の時も話しましたが、一人一人の子どもの主体性を尊重して全ての活動が成り立っているので、絵を描いても、何かを作っても一人一人違います。それぞれの表現を良いものとして認めたいと思っているので、お手本や見本がないのもりんごの花保育園らしさです。
ゴールデンウィーク期間中に、りんご組(3・4・5歳児)の子ども達が描いた家族の絵が、ウエストコートに貼り出されることになっています(まだ保護者の方にもお伝えしていなくてすみません)。私も子ども達がどんな絵を描いているか見ていないのですが、きっとりんごの花保育園らしい絵になっているでしょう。
どの保育園・幼稚園も自園の保育理念や保育方針に誇りを持っていますが、もちろんりんごの花保育園もそうです。今後、りんごの花保育園らしさに共感して下さる保護者の方がりんごの花保育園を選んでくれるように情報開示を行い、保育園のブラックボックスを破っていきたいと思っています。
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