りんごパーティー

　1週間ほど前、玄関から「りんごパーティーしたい！」と大きなかわいい声が聞こえてきました。2回目の「りんごパーティーしたい！」と言う声に、誰かな？と見ると、3歳児のMくんでした。「Mくん、りんごパーティーしたいの？」と聞くと、「うん！」と元気な返事。「そうだね～、りんごパーティーしなくちゃね」と言うと、キラキラした笑顔でうなずいてくれました。

　りんごの花保育園の園庭では、小さな赤い姫りんごが3個、ずっとがんばって実をつけたままです。クリスマスシーズンにぴったりの赤い小さな実です。2か月ほど前、お休みした翌日に私の机の上にりんごが4個並んでいました。小さい子どもたちが取ってしまったようです。ちょうどいい高さで揺れているのですから取ってしまうのも仕方ありません。

　夏には13個のりんごの実がなっていて、毎日数えていたのですが、残り3個になって、「このりんごたち、どうしよう？」と思いながらそのままにしていました。でも、Mくんの「りんごパーティーしたい！」と言う声に、これまでみんなが大事に見守ってくれたことを思い出して、「りんごパーティーをしなくちゃ！」と思い立ちました。

　昨日家に帰ってどんなことをすれば子どもたちが喜んでくれるかネットで調べてみました（ネットは便利です）。『りんごジェンガ』の切り方が写真入りで掲載されていたので、これを真似することにしました。夜、練習して、朝はりきって出勤し、りんごを買いに行こうとしたところで、2歳児の子どもたちも一緒に行くことになりました。2歳児のRちゃんが、「りんごを買いに行きたい」と以前から言っていたそうです。

　2歳児6人とＭ先生と私で買い物に出かけました。2歳児は何度も買い物に行っているので、売り場の方と知り合いになっていて、たくさん話しかけてもらいました。道を歩く人たちにも、「こんにちは！」と大きな声であいさつできる子どもたちはとても素敵です。

　6個のりんごを買ってきて、未満児は園庭で食べました。でも・・・コロナ感染が広がっているのがわかったので、りんご組のりんごパーティーは中止にして、給食の時間に食べてもらいました。あんなに楽しみにしていた3歳児のＭくんにはかわいそうなことをしてしまいました。

　明日から年末まで、感染対策を強化します。夕方お迎えに来られた5歳児のＥくんのお母さんに、「すみません、ご迷惑をおかけして・・・」と謝ると、コロナ感染を知らせるメールを見てくださっていたようで、「風邪のようなものなんですけどね～」と明るくおっしゃってくださいました。その一言に救われたような気がします。また明日から感染対策をがんばれそうです。