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インクルーシブ教育

 長い間、大変お世話になった前の全国保育士会会長さんが、研修会を開催されるということでご案内いただきました。開催会場まで、1時間半以上かかりましたが、それだけ時間をかける価値がある研修内容でした。でも、こんなに長い時間をかけて、いつも会議や研修会に来られていた前の会長さんの熱意や大変さを実感し、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。


 現在の保育所保育指針改訂のメンバーで、障がい児保育の改定作業に携わってある教育大学の先生から、障がい児保育についてたくさんのことを学ばせていただきました。


 インクルーシブ教育という言葉を耳にすることが多くなりましたが、目指すべきインクルーシブ教育にはまだまだ遠い道のりです。日本の教育はインクルーシブではなく、分断に向かっていると国連から指摘されていますが、流れを変えることはとても難しいと思います。


 保育園で一人ひとりの違いを大事に保育をしても、小学校入学前になると、どのクラス?どの学級?どの学校がいいのかの選択を迫られます。みんなが普通(?)学級に行けばいいはずですが、今の小学校の体制では難しいと思われるお子さんもいます。普通(?)学級に入学しても、難しいと思ったら、早い段階で転籍(違う学級や学校への移動)を勧められるので、ここ20年の転籍数は7~8倍にもなっているそうです。


 お話の中で一番心に残ったのは、「私達は『普通』という言葉をよく使いますが、『普通』はそれぞれ違うのかもしれません。自分の『普通』を押しつけるのではなく、『そういうこともあるかもしれない』という他の人の価値観を受け入れる構えを持つことが大事だと思います」という言葉です。子ども達を対象にしている私達は、さらにその構えを大きくゆったりと持っていたいと思いました。


 
 
 

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