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システムを変える

 様々なデータを見ると、発達がゆっくりの子、気になる子は、10%くらいの割合でいるようです。20人クラスだと2人いることになります。保育園では、発達がゆっくりの子や気になる子は、発達検査を受け、検査結果によっては、特別な支援を受けるようになります。


 昨日ブログに書いた研修を受けた時に講師の先生がお話されていたのですが、保育園と療育機関の併行通園をしている子は、それぞれ違う環境の中で活動をしなくてはいけないので、とても疲れるそうです。今までそのことに気持ちが向いていなかったので、初めて気づきました。


 保育園と療育機関、全く違う環境の中で、敏感さを持っていることも多い子ども達が、二つの施設に通うことがどんなに負担になるのか想像したこともありませんでした。保育園で足りないところを専門機関で補ってもらえるので、子どもにとってはとても良いことだと思い込んでいました。子どもだけでなく、保護者の方にも相当な負担を強いているのでしょうね。


 子ども達が通っている療育機関と情報交換や連携が取れればいいのですが、これもかなり難しいと感じています。最初に書いたように、気になる子が増えているので、発達検査を受けるまでに何カ月も待たなくてはいけないという状況です。


 療育機関も多忙を極めているようなので、頻繁に連絡をするのも躊躇してしまいます。確実に保育園で気になる子がいて、どの園でも対応が必要なことはわかっているので、今のシステムを変えなくてはいけないのではないでしょうか。


 小学校でも特別学級や通級教室が増え、担当する先生たちに専門性が求められているという話を聞きました。少し前までは、通常の先生が特別支援教室を担任していたそうですが、最近は専門の資格を取得するようになってきていると聞きました。


 どの保育園でも、発達がゆっくりの子、気になる子に対応できるように、専門的な資格や研修を受けた保育士がいると、子どももいつもの場所で安心して保育や教育を受けられるようになると思います。全ての子ども達が、どの保育園でも安心して成長できるようになるためのシステム作りが進むといいなと思います。


 

 
 
 

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