シュタイナー教育

 最近、娘から借りた松井るり子さんの『七歳までは夢の中』という本を読んで、共感することがありました。副題に、『親だからできるシュタイナー教育』とあるのですが、松井さんが一年間三人の子ども達と一緒に渡米し、次男をシュタイナーの幼稚園に入園させたときのことが書いてあります。


 シュタイナー教育に興味はあったものの、難しいと思っていたのですが、この本は松井さんの体験談なので、とてもおもしろく読むことができました。


 一人ひとりの個性を尊重し、個人の能力を最大限に引き出し、自由な生き方ができる人間を育てること・・・それは決して自分勝手という意味ではなく、自らの意思によって行動できる人を育てることを目指すというシュタイナーの教育観には共感します。


 7歳までは読み書きや、習い事をさせず、自然のものに囲まれて生活する・・・そんなところから松井さんは本のタイトルを『七歳までは夢の中』とつけたのでしょうか?子どもにとって、日々の生活を規則正しく行い、先生たちにたっぷり愛情をもらい、音楽や芸術に囲まれ、自然の中で成長できるのは、なんて幸せなことでしょう。


 そんな理想的な幼児教育ができればいいのですが、実践するのはなかなか難しいです・・・弱音が出てしまいますが、そんな中でも心に留めておきたいと思った言葉があります。


 「眠る前に、その子どもの姿を心に浮かべて、その子がどのように歩くか、どのように手を動かすか、どのように笑い、泣くかという細かい点にいたるまで思い浮かべて、そのイメージの中に沈潜することをお勧めします。(中略)子どもがどのようにあってほしいかを思い描くのではなく、子どものありのままの姿を観照的に受け入れるのです。そのようにしていると、その子どものイメージが教師の心のなかで、どのようになりたいかを語るようになるのです」(ハイデブラント著『子どもの体と心の成長』)


 子どものことで悩んだ時は、まずは子どものありのままの姿を受け入れることが大切だと言われているように思います。子どものことを細かく思い出すことができるでしょうか。しっかり子どもを見ているでしょうか。そんなことを問われている気がします・・・。


 子育てにも通じるのではと思ったので、先日の卒園式の時に、保護者の方にもお伝えしました。親の思いを押しつけるだけでは、子どもを追い詰めてしまうかもしれません。子どもをしっかり見て、子どもの声に耳を傾ければ、子ども自身がどのように育ててほしいと思っているのかわかるようになるのでしょう。一人一人の子どもが持っている良さに気づいて、子どもが願っていることを大事にすれば、もっと子育てが楽しいものになるように思います。

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