セルフエスティーム(自尊心)
- 智子 大瀧
- May 29, 2022
- 2 min read
コロナウイルス感染症が少し収まってきて、小学校との連携が始まり、先週、年長児担当だったY先生が1年生のAちゃんの学習参観に行きました。
些細なことで泣くことが多かったAちゃんが、保育園や幼稚園の先生たちが参観に来ているとわかっているのに、授業が終わるまで一度も振り返ることなく、一生懸命授業に集中していたそうです。授業が終わったとたん、「Y先生!」と抱きついてきたという話を聞いて、ほっとすると同時に嬉しくて泣きそうになりました。ずっと保育園にいたいと言っていたのに・・・。みんなちゃんと大きくなっています。
そんな嬉しい報告をしてくれたY先生が、「小学校の先生が、できない(しようとしない)子の名前を一度も呼ばれなかったのを聞いて、すごく勉強になりました。」と話してくれました。頑張っている子やできている子は、名前を呼んで褒めてあったのに、できない子を注意する時には名前を呼ばずに、そばに行って、注意を促してあったそうです。
できない子やしようとしない子の名前を呼ばれないのは、他の子どもたちにできない子という印象を持たせないためでしょうか?いつも叱られる〇〇ちゃん、いつも注意される〇〇くんと他の子が思わないようにという配慮なのでしょうか?なにより、注意されたり、叱られて名前を何度も呼ばれる子は、自分自身が嫌になってしまうからかもしれません。
授業後の懇談がなかったので、担任の先生に訊くことができなかったそうですが、考えされられる話でした。保育園でも、注意される子、叱られる子はいつも同じです。名前を呼んで注意をされる回数が多いので、他の子どもたちも、〇〇できない〇〇ちゃん・・・と印象づけられているかもしれません。
名前を呼ばれて注意される子も、きっといやですよね。ちゃんとしようと思うよりも、また・・・と思ってしまうでしょう。
園でも、私も含めて、子ども達の名前を呼ぶ時は注意をする時が多いことに気づきました。どの子も良い子になりたい、良い自分でありたいと願っています。一人一人の子どもが自分を大丈夫と思えるように、良いことで名前を呼びたいと思います。
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