セルフチェック
先週土曜日の乳児保育キャリアアップ研修会の中で、『人権擁護のためのセルフチェック』をしました。自分の気持ちや意見を表明できない小さな子ども達に関わる専門職だからこそ、子どもの人権を大切にしているか、日々の振り返りが重要です。
このセルフチェックは、全国保育士会が作成したもので、平成30年に発行されました。当時盛んにセルフチェックをするよう促されましたが、内容を読んで「こんな問いさえありえない」と思いました。
例えば、なかなか寝つけずにいる子に「早く寝てよ。あなたが寝ないと仕事が出来ないんだよね」と言う・・・そんなことを言う保育士はいないと思います。でも、見直してみると、ハッとさせられることがありました。お昼寝の時、寝ずに話をしている子どもに対して、外で寝るように言ったり、布団を友だちの布団と離して敷いたりする・・・と言う問いです。
寝ている子を触ったりする子の布団を移動したことがありました。子どもの立場になれば、いつもの場所でいつものように眠るのが安心ですね。お友達を起こそうと思っているわけではないのに、布団を別の場所に移動するなんてしてはいけないことです。
もう一つ、大人の都合でしてしまうことに気づかされました。大人同士で話をしている時、「今、大事なお話をしているから後でね」と言ってしまうことです。この時点で、あなた(子ども)の話は、今話している大人の話ほど重要じゃないと言っていることと同じですよね。反省です。
私も子どもの頃に、「大人の話に割り込まない」とか、「後で」とか言われて嫌だったことを思い出しました。子どもは、考えたことや伝えたいことを今話したいのです。急を要することもありますが、大人同士の話を優先させるのはよくないと思いました。
「ちょっと待ってて」は、とてもわかりにくい言葉です。待たせない方がいいし、待たせるならどのくらい待てばいいのか子どもが理解できるように伝えていきたいと思います。
できているつもりでも、できていないことがあります。忘れたり、無意識にしていることもあります。それでも子ども達は文句を言うこともなく、私達のそばにいてくれます。それに甘えないで、定期的にセルフチェックを行っていきたいと思います。
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