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ボタンの掛け違い

 明後日金曜日に運動会のリハーサルをするのですが、りんご組(3・4・5歳児)は、組体操や器械体操を大きな場所で一度もしたことがないので、運動会を開催する予定の公園グランドに行って練習をしました。


 園の前の道路は、大きな道の裏通りなので車通りが多いのですが、今日はさらに車が多く、片方の道を塞いでいました。道路を渡るときは緊張感があります。子どもたちも、毎日通っている道ですが、おうちの方や先生たちにいつも気をつけるよう言われているので、注意深く道路を渡っていました。


 もしかすると、園の前に横断歩道ができるかもしれません。先日警察の方が来られて、横断歩道設置の計画があると教えてくれました。横断歩道があれば、安心感が違います。最近は、横断歩道を渡る人がいると、徐行したり、譲ったりして気を使っている車の姿をよく見かけるようになりました。少し前までは、横断歩道の前に立っていても、停まってくれる車は少なかったのですが、意識がずいぶん変わってきましたね。横断歩道が早くできればいいです。


 午前中は公園までの往復と練習でクタクタに疲れたと思いますが、

りんご2・3組(4・5歳児)は、午後から近くのグループホームさんに恒例の訪問に行きました。公園で拾ったどんぐりやくぬぎの実で子どもたちが作ったオブジェをプレゼントしました。


 グループホームに行く前にちょっとしたトラブルがありました。5歳児のAちゃんが、Bくんと手をつなぐ約束をしていたのですが、行く直前にお昼寝をしていたCちゃんが起きて来ました。その姿を見たAちゃんが、「Cちゃん、一緒に手をつなごう」といった瞬間にBくんが大泣きしたそうです。


 慌てたAちゃんがBくんに謝って、「一緒につなごう」と言ったのですが、Bくんは「いやだ!」と大泣き。Aちゃんも泣き出して、とうとうBくんはお留守番をすることにしたそうです。ほんの些細な気持ちのすれ違いですが、Bくんは悲しかったのでしょうね。保育園ではよくあることです。


 こんなトラブルを何回も何十回も何百回も繰り返して、子どもたちは友達にも自分と同じような気持ちがあることに気づいていきます。いつも楽しく、仲良くいかないのは大人も子どもも同じです。Aちゃんにとっては悲しい経験だったと思いますが、次に同じような場面があったら、お友達の気持ちを考えて行動してくれると思います。Bくんにとっても、Aちゃんにとっても、そしてCちゃんにとってもちょっと切なくなる出来事でしたが、すぐにいつも通りになれるのが子どもの世界の素敵なところです。



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