マスクをやめたい
- 智子 大瀧
- Nov 13, 2020
- 2 min read
昨日の朝のNHK「おはよう日本」で、子どもがマスクをすることで発達に様々な影響が出ているという報道がありました。お話されていたのは、以前ブログにも書いた京都大学教授の明和政子先生です。
東京の保育園の先生は、乳幼児期は、話している人の口元を見て、言葉を覚えているのに、マスクで口元が隠れることで、今年の子ども達は言葉の習得が遅いと感じると話されていました。
私も、3日前、つぼみ組(0歳児)の保育室に入った時に、Yくんがパンを口に入れて飲み込もうとしていたので、「Yくん、モグモグしてね。」と言ったのですが、マスクをしていたので、全く通じませんでした。マスクの弊害です。
年齢が小さいほど、口元の動きと音を重ね合わせながら、言葉を理解しようとします。マスクで口元が隠れているため、音の情報だけで言葉を理解するのは時間がかかるようです。子どもの言葉が遅れるのはとても心配ですね。
児童期の子どもについても心配なことが起こっているようです。全国放送でしたが、西区の石丸小学校の事例が出ていました。
小学校の低学年で、友達の気持ちを読むことができずに、トラブルが増えているそうです。事例では、AくんがBくんにひっかかれてけんかになります。Bくんはひっかいたつもりはなく、手が当たってひっかいたようになったようです。ひっかかれたと思って怒っているAくんに、Bくんは「ごめんね。」と謝るのですが、マスクでその声が聞こえず、けんかになったそうです。
マスクのせいで、声が聞こえにくいことはよくあるのではないでしょうか。声だけではなく、マスクは人の表情を見えにくくしてしまいます。「ごめんね。」という言葉が聞こえなくても、Bくんがすまなそうな顔をしていれば、わざとじゃなかったんじゃないか、悪いと思っているんだなということがわかるはずですが、マスクが邪魔をしているのですね。
もうマスクをやめたい!!でも、感染が広がっている今の状況では無理です。いつになったら、この状況から抜け出せるのでしょう。
子ども達は日々成長しています。人の気持ちが分かる子を育てたいです。子ども同士の豊かな関わりと、子ども達と大人の確かな信頼感を作りたいと願っています。まだまだ保育現場でも工夫が必要です。
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