メンタルヘルス
- 智子 大瀧
- Jan 21
- 2 min read
先週の子育て講演会で、あるお母さんが「自分のメンタルヘルスをどうすればいいのかわからない」と話されていました。これまでの子育てで大変だったことや通っている園の先生から日々「〇〇くんが〇〇したから叱りました」と報告を受けて、お母さんの心はとても傷ついているようです。毎日〇〇したと報告されても、お母さんにはどうしようもないですよね。保育園側にいる人間としてお母さんの気持ちを考えてお話しなければと思いました。
講師のK先生は、ご自身も子育てでメンタルがボロボロになり、自分の子どもがかわいく思えなくなった経験があるそうです。下のお子さんの子育てで毎日イライラしていると、上のお子さんがお母さんの顔色を窺うようになり、それを見て、また自分の心が傷ついたと話されていました。
子どもは母親の心を映し出す鏡のようで、お母さんがイライラしているとイライラし、お母さんが不安だと子どもも不安になります。同じ出来事でも、「大したことじゃない」と大らかに構えていると、子どもも自分の力を発揮できるようになります。反対に、小さなことに一々反応していると、子どもも必要以上に緊張し、失敗し、また叱られるという悪い循環から抜け出せなくなってしまいます。
K先生も辛い経験をされたようで、お話にはとても説得力がありました。K先生自身もメンタルヘルスのために、カウンセリングを受けたことがあるそうです。先日、T高校の校長先生もお話されていましたが、日本人は心療内科に行くのは特別なことだと思っているが、海外では風邪を引いたときのように心が疲れるとみんな心療内科などに行って専門家のカウンセリングを受けるそうです。
日本では、心が弱いからそんなことになるんだとやっぱり根性論になってしまいますね。誰もが心が傷ついたり、弱ったりすることがあると思います。そんな時は専門家に話を聞いてもらうと、自分自身のことがよくわかり、そこから抜け出す方法も見えてくるのではないかと思います。
会社のCEOや政治家にブレインがいるのも、そういう役割を担っているのでしょう。何かにとらわれると一人では抜け出せなくなってしまいます。誰かに話すことで視野が広がったり、大したことではないと思えるのかもしれません。今後、ますます『心』を取り扱う時代がやって来ると思います。誰もが気軽に専門家に話して、気持ちが楽になって気持ちよく過ごせるようになるといいですね。
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