不登校支援
- 智子 大瀧

- Nov 2
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不登校が続いている卒園児の保護者の方からお電話がありました。長期間学校に行けなかったのに、今日自分から「学校に行く」と言って家を出たそうです。久しぶりなので、「10時半まで保健室登校をして帰ってくる」と言って登校したそうです。
お昼近くに小学校から電話があって、「最後まで学校にいたい」と本人が言っているので、最後まで小学校にいるという内容だったそうです。本当に本人がそんなことを言っているのか心配で心配で・・・というお電話の内容でした。
不登校の対応は、これだったら大丈夫というマニュアルもデータもないので、誰もが手探り状態だと思います。小学校の先生が学校に来てほしいと思う気持ちはよくわかりますが、悩んで悩んで、やっと10時半までだったら行けると決めたのに、「せっかく来たんだから最後まで学校にいて」というのは本人の意思を尊重しないということではないでしょうか?
ずっと休んでいた子が、いきなり長時間学校にいればしんどくなることは想像していいのではないかと思います。毎日電話をしたり、友達を誘いに行かせたり、小学校としては一生懸命やっているのでしょうが、それが負担になる子も保護者の方もいます。どうしてほしいのか、親子の気持ちを訊いて大事にしてほしいです。
小学校の先生は悪気はなく、みんな一緒に同じゴールを目指すことが大事だと思っているのでしょう。でも、それがとても辛い子もいます。
最近聞いたのは、不登校気味で、やっと小学校に行ったのに、遅れていた分の宿題を出され、「時間があったら、これもしてね」と言われたという話です。完璧主義のお子さんは宿題をするのに時間がかかるのに、「時間があったら・・・」と言われると、それもしなくてはいけないと思い込んでしまい、先生から「時間があったら・・・」と言われた宿題を大変な思いをしてやり遂げたそうです。
保護者の方は、不登校で小学校に迷惑をかけているから、これ以上迷惑をかけられないと思っています。お子さんのために要望を伝えたくても伝えられないのです。
児童発達支援事業所では現在3名のお子さんの小学校訪問支援を始めています。お子さんや保護者の方のそんな苦しい思いを伝え、小学校との橋渡しができたらと思っています。






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