不適切保育
- 智子 大瀧
- Jun 3, 2023
- 2 min read
9月に育児休暇から復帰予定のT先生が、りんごの花保育園にお子さんを預けたいとご夫婦で見学に来てくれました。当然ですが、内情を知り尽くしている先生が、大事なお子さんを預けたいと言ってくれるのは本当に嬉しいことです。
時々質問をされながら、丁寧に保育園を見てくれました。「子ども達、元気いっぱいですね」と言われましたが、今日は土曜日なので3分の1の子ども達しか登園していません。でも、みんなパワーにあふれているので、圧倒されたようです。
『不適切な保育』の報道が後を絶たず、保育園に入園させようと思ってある方はとても不安を感じていらっしゃると思います。『不適切な保育』の定義が曖昧ですが、もっとシンプルに考えてもいいのではないかと思っています。
自分の子どもがされて嫌なことは『不適切なこと』だと思います。給食を口に押し込む、逆さづりにする、頭を叩くなど、自分の子どもがされたらどうでしょうか?不適切な保育を指摘されている保育士の中には子どもがいる人もいます。自分の子どもがされたらどう感じるのでしょう?
「『不適切な保育』の報道が過熱して、保育士が委縮している」と言われる園長先生もいらっしゃいますが、この発言もどうなんだろうと思います。自分がしていることが不適切だと言われはしないかと委縮するのであれば、その行為は不適切なのでは?
子どもは大人に比べて圧倒的に弱い立場にあります。大人の思いで子どもを悲しませたり、苦しめたりすることができるのです。その自覚から始めないと、『不適切保育』はなくならないのではないでしょうか?
これは自分への問いでもあり、これからの保育を考える上での根っこになるものだと思います。『不適切保育』がなくなり、全ての子どもが大人を信頼して成長できるようにすることが全ての園に求められています。
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