今を超える
今朝の微笑ましいエピソードをお伝えします。今日から新しい先生がりんごの花保育園に入りました。まだ2年目の若い先生です。初々しい感じがいいなと思って見ていたのですが、登園してすぐ、5歳児のKくんが、その先生に白い花を渡して「結婚して」と私の目の前でプロポーズ。あまりの早い求婚にびっくりしながら、その話をY先生にしていると、ちょっと慌てたようにKくんがY先生と私にプランターの花をちぎって渡してくれました。Kくんの恥ずかしそうな笑顔に癒されました。
水遊び、プール遊びが終わり、今週から体育教室では跳び箱の練習が始まりました。久しぶりの跳び箱でしたが、年長児の子どもたちの顔つきが全く違うことに驚きました。真剣な顔、ドキドキしている顔、今までとは違います。3歳児の頃は落ち着かなくてどうなることかと思っていたのですが、年長さんらしい顔つきになって来ました。
5段、6段と跳べる子がいて、体育教室のT先生から「次の段に挑戦する?」と訊かれると、真剣な顔でうなずいていました。「次の段に挑戦する?」と訊かれて、泣き出したのは女の子ふたり。今まで経験したことがない高さに怖さや緊張感を感じたのかもしれません。みんなが「がんばれー!」と応援する声がプレッシャーになったのかもしれません。でも、そのプレッシャーを乗り越えた時、子どもたちはまた一つ成長するのでしょう。
体育教室のT先生が、「去年の子ども達はよく跳べていたけど、今年の年長の子ども達の方がもっと跳べるかもしれません」と言われていました。2年半前、並ぶことも、挨拶をすることもしない、みんなそれぞれ好きなところに行ってしまって集まることもできなかった子どもたちのことを思い出すと、この成長は奇跡的な感じさえします。
みんなが7段、8段を跳べるようになってほしいのではなく、今よりも高いところを目指して頑張ろうとする気持ちを持って、それができた時の達成感や自分を信じる気持ちを感じてほしいと思っています。暑さに負けず、最後まで頑張る子どもたちの姿がとても眩しかったです。
Comments