今月のお話会
一昨日は、2ヶ月ぶりの『みーちゃんのおはなしかい」でした。8月、私を含めて3名の職員がコロナに感染して、せっかく子ども達が楽しみにしていたのに中止せざるをえませんでした。毎月、季節や行事などを考えてプログラムを立ててくださっているので、本当に申し訳なかったです。
久しぶりのお話会でしたが、子ども達は運動会に向けてエネルギーが溜まっているようで、落ち着かない様子でした。長い時間、座って話を聞くことが久しぶりだったからでしょう。でも、先生たちが座る場所や椅子などを準備してくれたので、だんだん落ち着いて話を聞く体制ができていきました。
今回のお話会で一番盛り上がったのは、「スージーを探して」という絵本でした。「ともだちや」「やまんばのむすめまゆ」シリーズで有名な絵本作家、降矢ななさんの絵本です。
夕ご飯ができたのに、末娘のスージーがいません。お兄ちゃんに探すよう頼みましたが、お兄ちゃんは帰って来ません。今度はお姉ちゃんに探しに行くよう頼んだのですが、戻ってこない・・・。仕方なくお母さんが探しに行くと、屋根裏部屋でスージーとおにいちゃん、おねえちゃんが夢中になっていたのは、かわいい赤ちゃんネコ。お母さんは「もう!ごはんができたのに!」と怒るどころか、ネコを抱きしめます。せっかくできた夜ご飯のことは忘れてしまいました」と聞いた途端、子どもたちみんなが一斉に「え~!」と言ったので驚きました。みんな絵本の世界に入り込んでいたんですね。
一人で読む絵本もいいですが、こうしてみんなで1冊の絵本を読むと、同じ世界を共有している気持ちになれます。最後に「おもしろかったね~」と子ども同士顔を見合わせている姿もいいです。
今月のプログラムには、十五夜の月を見て「火事か」と思って跳ねたうさぎと月の絵が描いてありました。毎回オリジナルの絵を描いてくれるのは、かよちゃん先生です。りんごの花保育園の子ども達の姿を思い浮かべながら、絵本を選び、わらべ歌を選んで、プログラムを決めてくださっているのでしょう。ありがたいです。子ども達が絵本やお話を好きになって、温かくて優しい気持ちが育つといいなと思います。
Comments