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保育の価値

 昨日のブログを読んで、Yちゃんのお母さんからお便り帳にご意見をいただきました。読んでいて、お母さんのお子さんへの深い愛情が伝わって来ると同時に、事故後抱えていたいろんな思いが込み上げて来て泣きそうになりました。


 4歳児がビー玉を飲み込んでしまうという大変な事態が起こってしまったので、昨日先生達と話し合いました。今後ビー玉を出すか出さないか、出すとしたら、いつどんなルールの下に出すかをりんご組の先生たちで話し合って決めてほしいと提案しました。


 ビー玉を飲み込んで怖くて泣いていた子の姿が強烈に残っていて、私自身気持ちが後ろ向きになって、先生達に決めてほしいと言ったのだと思います。


  Yちゃんのお母さんからのお便りを読んで、管理やルールを全職員で共有して、ビー玉を出そうと思いました。りんごの花保育園の保育は子ども達の主体性を尊重して、自分で考えて行動する子を育てるのが保育理念だからです。


 Yちゃんのお母さんは、お子さんを入園させるために、いろいろな保育園を見学されたそうです。その時に「道路を渡るのが危ないから散歩に行かない」「喘息がある子に喘息が出たらいけないから、(園庭には)砂場がない」「何かあったら、園の責任になるので事故につながることはしない」と言われて、そんな保育園を選ばなかったそうです。


 「ケガはしてほしくないけど、痛みを学ばないと危機管理ができないと思います」とも書かれていました。

  

 全ての保護者の方がそう思われているのでないとしても、私はYちゃんのお母さんのお便りに勇気をもらい、これまでの保育で大事にしてきたことを思い出すことができました。


 りんご組の先生達も同じ思いだったようです。夕方、研修から戻ると、「ビー玉の数を少なくするところから始めたい」と話してくれました。Yちやんのお母さんが、りんごの花保育園の保育の価値をわかってくださっていて、それを伝えてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。


 子どもに怪我や痛い思いをさせたくないという思いは、お母さん方と同じです。これまで以上に子ども達の行動を見守り、「大丈夫かな?」と思った時は必ずその場で声を掛けたいと思います。そして、子ども達が必要な経験をしながら楽しく過ごせる日々を重ねていきたいと思います。

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