保育園ってすごい
今年度から、福岡市の保育体制強化事業が始まりました。保育士不足を解消するため・・・少し前大津で園児を巻き込む悲惨な交通事故があったのもきっかけのようです。保育士資格がない人に、補助的な役割を担ってもらい、そのための人件費が交付される大変有り難い制度です。
りんごの花保育園でも、4月から保育支援員さん2人に働いてもらっています。子ども達の食事の準備や片づけ、午睡の時に側で見守ってもらったり、早く起きた子の相手をしてもらったり・・・。
おふたりとも、お子さんがいらっしゃるので、細かいところに目が行き届き、とても助かっています。加えて、とっても優しいのがいいです。
先日、一人の方が、「保育園ってすごいですね。こんなに保育園で子ども達がいろんな経験をしているなんて、全く知らなかったので、とっても驚いています。」と言われました。
私が、「そうですね。おうちの中でお母さんと一緒に二人だけで過ごすよりも、いろんなことを学んでますね。」と答えると、「本当に。自分の子どもは2人とも幼稚園だったので、こんなに保育園がすごいことをしているなんて知らなくて。幼稚園は負けているんじゃないですか?」と言われました。
最近、ずっと保育園ってなんだろうと考えていたので、この言葉がとてもありがたかったです。企業主導型保育所や小規模型保育所、認可外保育所が次から次に立ち、保育園は誰にでもできるものなのかなと思って、少しモヤモヤしていたところだったからです。
これまで蓄積してきたノウハウや職員研修で学び合って来たからこそ今の保育が成り立っていると思っていたのですが、こんなに次から次に保育園が立っている現状を見ると、不安になります。保育園はすぐに誰にでもできるものなのでしょうか?
いつでも誰にでもできる保育と、私たちが長年かけて創り上げて来た保育の違いをどう説明するかが、今後の課題だと感じています。
保育園に来てもらって、一日過ごしてもらえばきっと分かってもらえると思います。でも、本当はそんなことよりも、未来を担う子ども達が、全国どこに行っても同じような保育を受けられることが重要ですね。
偉そうなことを書いてしまいましたが、もう一人の支援員さんも、「うちの子をここに入れたかった。」と言ってくれます。そして、私もそう思っています。
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