保育園の役割
キャリアアップ研修会のお世話係として一日研修を受けました。テーマは「保護者支援・子育て支援」です。子どもはそれぞれの家庭の中で育っているので、その成長発達を保障するには、子どもだけでなく、保護者の方や子育てそのものを支援することが求められます。この専門性を身につけるための研修で、児童虐待や子どもの心の傷(トラウマ)を回復するために「子どもに心の基礎体力をつける」私たち保育士の役割について学びました。
アタッチメント(愛着)問題やトラウマの問題を抱えた子ども達は、脳の形態が委縮するなど脳に悪い影響を与えられ、感情をコントロールできなかったり、自分を否定したり、社会に対する不信を抱いたり、支援する人に怒りや敵意を表すことがあります。
先日のブログにも書きましたが、乳幼児期にアタッチメントを築けないことで起こる愛着障害は、子どもの育ちに大きな負の影響を与えます。心の傷を治すことはとても大変で、多くの時間が必要になります。小さい頃に親子の問題に気づき、早期に支援ができれば、その後の育ちは大きく変わっていくでしょう。それは十分わかっているのですが・・・。
子育ての大部分が保育園に任されるようになり、保育園にはたくさんの役割が求められています。児童虐待で毎年50人以上の幼い命が失われている現状を考えると、子どもの保育だけではなく、その保護者の方も支えなくてはと思いますが、保育士のなり手が減っています。保育士養成校の学生も年々減少していて、保育園も保育士も疲弊しているのが現状です。
役割を全うしたいという思いと、これ以上の役割を担うには人材が不足しているという気持ちの狭間で心が揺れます。どうすれば、保育士になりたいという人を増やすことができるのでしょう?どうすれば社会の要請に応えることができるのでしょう?答えを教えてほしいです。
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