保育士不足

保育園が次から次にできたことで、保育士不足に拍車がかかっています。それに付け込むように、人材派遣会社から毎日たくさんの勧誘のファックスが届きます。私は、10年以上前、人材会社を通して採用して痛い目に遭いました。担任として採用した人が2日でやめてしまったのです。保護者の方にもお知らせしていたので、本当に申し訳なかったです。原因は、人材派遣会社から採用条件が当人に正確に伝わっていないことでした。


 採用面接に来て、その後人材派遣会社でさえ連絡がとれなくなる人もいました。応募をする、面接に行くだけで、報酬が支払われていたそうで、それを目当てに応募したり、面接を受けたりしている人もいるということを後で知りました。


 そんな痛い目に遭ったので、人材派遣会社に紹介してもらうことはやめました。でもそんなことを言っていられないくらい保育士不足は深刻です。今も毎日、人材派遣会社からたくさんのファックスが届き、電話がかかってきます。


 何人採用しても、45万円・・・!それがいかにも低廉のように書いてあるのを見ると、市場ではもっと高い報酬が支払われているのでしょう。先日の園長会でも、人材会社に払う報酬が年間800万円という園もあると聞きました(相当大きな法人でしょうが)。


 これは大袈裟な話ではなくて、人材会社に払う報酬料が委託費から支払われるので、国会でも問題になっていて、規制する動きもあるそうです。それでも、保育士がいなければ保育園は成り立たないので、子どもの保育のための大切な委託費から支払ってでも雇用したいという園がたくさんあるのでしょうね。


 保育士がいないために、子どもを受け入れられないという園もあります。では、保育士はいないのでしょうか?実は、資格は持っているのに、保育園で働いていない潜在保育士は95万人いると言われています。


 なぜ保育士資格があるのに保育士として働きたくないのでしょうか?大きな理由の一つとして、自分の目指す保育と園の保育がマッチングしていないという話もよく聞きます。先日のブログにも書きましたが、園の内容がわからずに就職し、こんなはずじゃなかったとやめる人が多いのです。


 福岡市園長会では、大手の人材派遣会社と携して、学生向けに就職支援サイトを立ち上げようとしています。登録して園名だけ掲載すると、3ヶ月で5,000円。園の写真等詳しい情報と採用に応募することができるサイトを掲載すると同じく3ヶ月で300,000円。正直高いな~と思いました。


 学生が望んでいるのは、インターネットの情報だけではないと思います。それよりも、一日実習や見学に来て実際に園の保育を見る方がずっと伝わるのではないでしょうか?私も授業の時に、学生に「『保育園に電話して、一日実習させてください。』と言えば、喜んで受け入れてくれるよ。」と言うのですが、当の金の卵たちはあまり乗り気ではない感じがします。コロナの影響で躊躇する気持ちが大きいのでしょう。企業のインターンシップのように、積極的に受け入れシステムを作った方が確実で、学生、保育園、双方のためになると思うのですが・・・。


 志ある人たちが、保育園や幼稚園で希望を持って働けるように、もっとできることがあると思います。


特集記事
最新記事