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僕には数字が風景に見える

 世の中には様々な個性や特徴を持った人がいます。自分はノーマルだと、自分の基準で判断することで、社会にはたくさんの差別が生まれています。


 先日、『僕には数字が風景に見える』というタイトルでイギリス人の

ダニエル・タミットさんが書かれた本を読みました。ダニエル・タメットさんはサヴァン症候群で、自閉症スペクトラム障害があり、特殊な能力を持っています。数字が色や動きなどを持つように見える共感覚の持ち主で、5時間かけて円周率を22,154桁まで暗唱したり、11か国の言語を話すことができるそうです。


 この特殊な能力と引き換えにするかのように、小さいころから感覚過敏やコミュニケーション能力の欠如で悩まされてきました。赤ちゃんの時はずっと昼も夜もなく泣いていたこと、ベビーカーで外に出て通常と違うことが起こるとパニックを起こすこと、てんかんの発作で命の危機に瀕したことなどが書いてあります。友達もいなくて、一日中自分の部屋に閉じこもっていた(それが一番好きだった)そうです。


 どれだけ育てにくい子どもだったか想像できますね。そんなタメットさんが自分の特性を生かして自分らしく自立できたのは、どんな時も愛情深く関わってくれた両親のおかげだと懐古しています。普通ではないわが子を受け入れ、そのままを愛し続けたご両親の愛の深さに感動します。


 どんな家庭で育てられるかは子どもの一生を左右します。小さいころに受けた愛情はもちろん、愛されなかったという記憶はその後も心の中に残り続けます。ダニエルさんがそうだったように、小さい頃は特性が顕著に表れるので、お子さんの対応で悩むことも多いのではないでしょうか。なんでこんなに手がかかるの?このまま大きくなったらもっと大変になるんじゃないの?と心配になりますね。でも、普通にとらわれたり、他の子と比べたりせず、その子らしさを大切に愛情を注いでいくと、きっとその愛情を糧にして困難を乗り越える力をつけることができると思います。今からの子ども達には、困難と普通を乗り越え、差別がない世界を作ってほしいと切に願います。

  

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