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児童発達支援事業所の役割

 発達障害についてもっと勉強したいと思って通信大学を受講したのは2年前の10月でした。休みの日はオンライン授業とレポートに追われていますが、新しい知識を得る楽しさも感じています。


 昨年の7月、区の園長会で大阪に行き、いくつもの児童発達支援事業所を運営されている社会福祉法人の理事長先生のお話を聞いて、私も児童発達支援事業所を立ち上げたいと思いました。1年経って、児童発達支援事業所を立ち上げる機会を得て、開所場所が決まらないという大きな壁にぶつかっていますが、必ず乗り越えます。


 児童発達支援事業所の役割について、YouTube動画を見ながら学んでいます。その中で、児童精神科医の先生の話が心に残りました。知的な遅れがない発達障害のお子さんは、発見が遅れたり、保健師さん等から「様子を見ましょう」と言われて、支援を受けないままで進学し、小学校や思春期に躓いて不登校や引きこもりになるケースが多いそうです。


 「様子を見ましょう」は、よく聞くことばですが、様子を見ている間も子どもは困ったり、不安になったりしています。早く支援を受けられると、困り感が減り、できたという成功体験を味わえます。児童精神科医の先生は、対応が遅れて二次障害を起こしたお子さんをたくさん診て来られたので、今はなるべく早く支援を受けられるよう療育機関に繋げているそうです。


 児童発達支援事業所を利用した子とそうでない子を比べると、『構造や枠を頼りにして(言葉で理解するよりも視覚的な理解がしやすいので、写真や絵で表すなど)、自分から集団に適応しやすい』『支援者に要求や拒否を伝えられ、相談ができる』など、児童発達支援事業所を利用したお子さんの方が集団への適応がよくなるそうです。伸びしろと効果の出やすいお子さんも多いので、児童発達支援事業所の役割はそこにあると思います。早く開所して、困っているお子さんと保護者の方の力になりたいと思っています。

 


 

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