児童発達支援管理責任者
昨日、別の施設で勤務されている児童発達支援管理責任者(名称が長いです)の方とお話しする機会があったのですが、今度開所する児童発達支援事業所の支援方針について尋ねられました。管理者(経営者)と児童発達支援管理責任者の支援方針が違うと、療育を受ける子ども達も先生たちも苦労するそうです。
りんごの花で働いてくれている児童発達支援管理責任者のO先生は、5月から保育園で勤務して、5カ月間しっかり子ども達のことを見てくれました。先生たちも、O先生がいてくれたから、関わり方や支援の方法を学び、とても勉強になったと口を揃えて言っています。O先生が今月末から児童発達支援事業所に異動することが不安なようですが、課題があるお子さんが事業所や訪問支援事業を利用することもできるので、心強いです。
O先生の支援方法については、子ども達の気持ちにとても受容的だと思います。心情的にというよりも、一人一人のお子さんの発達や認知力や特異な認知の仕方を理解した上での対応だと思います。
先日、感情の切り替えが難しいQくんが、カッとなってお友達を叩いたそうです。それを見ていたO先生は、あえてQくんに声を掛けず、叩かれた子に「痛かったよね、大丈夫?」と声を掛けていたそうです。その様子をじっと見ていたQくんは、気持ちがだんだん落ち着いて来て、申し訳ないという顔になっていたとY先生が話してくれました。
友達を叩く、蹴るなどの行為を見ると、私たちはこんな行為はやめてほしいと「叩いたらダメでしょ!」と叱ります。でも、気持ちの切り替えが難しい子は、叩いたらいけないとわかっているのに、考えるより先に手や足が出てしまいます。それを注意されると、さらに「ダメなことはわかっているのに、やめられない」自分にも腹を立て、ますます感情が爆発してしまうのでしょう。
この5か月間、課題を抱えている子ども達の対応について、O先生からたくさんのことを学ばせてもらいました。改めて、特性があるお子さんには、保育とは違うノウハウが必要なことを感じました。今後は、児童発達支援事業所で、りんごの花保育園だけではなく、他の保育園・幼稚園や小学校のお子さんや保護者の方、先生方のお力になりたいと思っています。
どこの園にも、児童発達支援管理責任者が配置されればいいのですが、人材育成は今後の課題です。今は開所する児童発達支援事業所で質の高い支援ができるように、研鑽を重ねていきたいと思います。
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