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十八番(おはこ)

 毎日食事をしていますが、改めて考えると、1日3回の食事を作るのは大変ですね。毎日毎食同じものを食べるわけにはいかないですし、食材がこんなに値上がりすると、作るのがさらに億劫になってしまいます。


 保育園の保護者の方の中には、帰宅時間が18時過ぎになる方もいらっしゃいます。遅い時間から小さな子ども達に食べさせなくてはいけないので、余計に大変だと思います。「今日はおうどんでも食べて帰ろうか?」とお子さんに話されているのを聞くと「うん、うん、それもいいですね」と言いたくなります。


 昨日、S先生が「今、食べ物に関する本を読んでいて、家庭で何を食べたのを思い出すかと聞かれても、お金を渡されて食べていたから、何も思い浮かばないという若者が増えているって書いてあるんですよ。寂しいですね」と話してくれました。


 料理が苦手でも、十八番(おはこ)の料理が一つあるといいですね。ちょっと苦しい時、落ち込んでいる時に美味しいものを食べると元気が出ます。食べ慣れた味が心を温めたり、落ち着かせてくれることもあります。料理には作ってくれた人の愛情が感じられますよね。そのはずです。料理を作る時は食べてくれる人の顔を思い浮かべながら作りますからね。


 凝ったものでなくてもいいので、いつも必ず「美味しい!」と言って食べてくれるものがあるといいですね。思春期にそれが力を発揮してくれるかもしれません。食べ物は、空腹を満たすだけでなく、心も満たしてくれます。たくさんの言葉をかけるよりも、十八番(おはこ)の料理が、固くなった心を柔らかくほぐしてくれるかもしれません。小さな時におうちの方が作ってくれた○○が美味しかったという記憶は必ず残っています。無理なく作れる十八番(おはこ)をぜひ見つけてくださいね。


 

 

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