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危機管理体制

 午後からオンラインで、『保育園に求められる危機管理~さくら保育園事件を振り返って~』というタイトルで、さくら保育園の保育士の弁護を担当した方の講演をお聞きしました。さくら保育園の保育士が逮捕された事件は、保育関係者に大きな衝撃を与えました。それ以前もありましたが、さくら保育園事件以降、不適切保育についての報道が後を絶ちません。


 さくら保育園の1歳児を担当していた3名の保育士が逮捕されたのですが、8月17日に裾野市に内部告発された後、事実確認をせずにスピード逮捕されたため、12月23日には処分保留で釈放されたそうです。翌年、4月25日には3人の保育士のうち、2名が不起訴、1名が略式起訴されたそうです。


 内部告発したのは、昨年4月に入職した20代の保育士で、7月に主任保育士に相談したところ、「保育の世界は大変だからそのくらいはあるかもしれない」と取り合ってもらえず、市に告発したという話でした。


 さくら保育園は、4つの保育園をもつ大きな法人が経営する園の一つで、昭和56年から開園し、良くも悪くも厳しい・・・子どもに対して厳しい、主任保育士が先生たちに厳しい園だという評判だったそうです。一昔前だったら、子どもに手を挙げるのは問題にならなかったのに・・・と昔の価値観が現在も続いていた園だったようです。


 弁護士の方のお話なので、リスク管理が講演の目的のようでした。保育士が告白されたのは15項目(のちに1項目追加)で、子どもに対して行われた行為があったのかどうかは、保育士の証言から判断するしかありません。例えば、バインダーで頭を叩いたのは、反対の手で検温をしていて子どもの動きを止めるためにバインダーで頭を押さえたとか、園児をトイレに連れて行って一時的に一人にしたのは、他の子の前で叱るのはかわいそうだからトイレに連れて行ったとか机の下に潜り込んでコンセントを触ろうとして危なかったので足を掴んで引っ張り出しただけなのに宙づりにしたと言われた・・・とか、保育士側の話をいろいろ説明されていましたが、あまり納得のいくものではありませんでした。弁護士は告発された人を弁護する立場なので、その話を信じるのは難しいです。


 今回の研修は、さくら保育園の事件が保育園全体への信頼を失墜させるもので、その内容は報道されていることとは違うということを伝えるために開催されたようでしたが、しっくりきませんでした。真実は一つですが、子どもは真実を伝えることができないからですね。


 施設長が主任保育士を信頼して、ほとんど任せきりだったのも原因の一つだと言われていました。監督とプレーヤーの役割を明確にして、二重の管理体制を作ることが大事だと言われていて、それについてはいろいろ考えさせられました。組織としての体制を整えることと、子どもを大切にする園の土壌をつくることの大切さを改めて感じています。

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