命の大切さ
今朝の登園時、5歳児のHくんが、保育園のすぐそばの道路でスズメのひなが死んでいるのを見つけました。小さくて可哀そうな姿を見つけたHくんはしばらくその場を離れられなかったそうです。通りかかったK・A先生は、Hくんの姿を見てどうすればいいか悩んだそうですが、ヒナをほっとけないHくんの気持ちが痛いほど伝わってきましたと話してくれました。
「何かに載せてそのヒナを保育園に連れて行こう」とHくんに言って、周りを見渡したところ板や葉しかなかったので、一度保育園に行くことを提案したそうです。何枚か重ねたテイッシュの上にヒナを載せてHくんとK・A先生が保育園に来たのを見て、子どもたちは次から次に質問していました。
朝の会の後、りんご3組(5歳児)の子どもたちが室見川にヒナを埋めに行くことになり、出発前、サークルになってヒナのことを話し合っていました。Hくんはポツリポツリとみんなにヒナのことを話しだしました。Hくんや担任のM先生の話を聞いた子どもたちは、みんなでヒナを埋めてあげたいという気持ちになったようです。
室見川そばの雑木林の木の下にヒナを埋めて帰ってきた子どもたちは、ホッとしたような顔をしていました。一番ホッとしたのはH君だったと思います。日頃からダンゴムシや幼虫に触れて遊ぶ子どもたちに命の大切さを伝えるのは難しいと思っていましたが、ヒナという小さな命と向き合い、感じることがあったようです。だんだん話を理解する力がついてきている5歳児には、これからも命の大切さを伝えていかなくてはと思いました。
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