命の大切さを伝えたい
昨日は今年度最初の職員勉強会でした。いろいろ考えさせられた中で、一番心に残ったのは、先日から考えている子ども達に「命の大切さ」をどう伝えるかというテーマでした。
昨日も、4歳児の子ども達が、ツマグロヒョウモンの幼虫を人工芝に叩きつけたり、屋上園庭から下に落としたそうです。その場面だけ見ると、心が痛み、なんでそんな可哀想なことをするの?と思いますが、見えない命の大切さは子どもには伝わりにくいと感じています。
その行為の前、二人の子がツマグロヒョウモンに葉っぱをかけたり、可愛がっている姿を見ていたので、尚更なぜそんな行為をするのかわかりませんでした。
命はかけがえがないもの、失ったら二度と取り戻すことができないこと、命がなくなったら大好きなお母さんやお父さんに会えなくなることなど、どうにかして子ども達に伝えたいと考えながら話をするのですが伝わりません。
子どもは今ここを生きているので、先を考えたり、自分がした行為の結果を予想したり、想像するのは難しいようです。では、命の大切さがいくつになったらわかるようになるのでしょう?
会議が終わってから、自分の幼少期を思い出しました。小学校1・2年生の時、父方の祖父が亡くなりました。長い間病院に入院していて、あまり会ったことがなかった祖父が亡くなったことを聞いた時、悲しいという感情が湧かず、そのまま遊び続けていたことを思い出しました。その場面はよく憶えているので、悲しさを感じることができなかった罪悪感で憶えているのかもしれません。自分の経験から考えても、小学校の低学年でも命の大切さを理解するのは難しいように思います。
幼児期の子供達に命の大切さを伝えるのは難しいとしても、そばにいる大人が「そんなふうに(虫を)扱ったらかわいそうだよ」「命は一つしかないから優しくしてね」と、理解できる日ができるだけ早く訪れるように伝え続けることが大切ではないでしょうか。
こんなに長く子ども達のそばにいるのに、答えが出ないことばかりですが、諦めずに考え続け、より良いかかわり方をみつけたいと思います。
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