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夢中になれるもの

 夕方、いつも座っている事務室の後ろから、M先生の声が・・・。「熱い?やけど?」と聞こえた気がして、やけど虫かと思って慌てて見ると、M先生が4歳児のYくんの手を水道で洗い流していました。Yくんの指は紫色の色素沈着をしているだけで熱くも痛くもないようです。虫を触っていた時に音がして指がこうなったとYくんが話し、その虫を見た4歳児のMくんが「それはミイデラゴミムシだよ」と教えてくれたそうです。


 初めて聞いた名前です。Yくんのお母さんがスマホで調べて、「ミイデラゴミムシは、触られるとお腹からガスを出して色素がつくけど、痛くも熱くもないらしいです」と教えてくれました。周りの大人が大騒ぎしているのを見て不安になったYくんは泣き出してしまいました。「だいじょうぶだよ。いたくないでしょ?」と言ったのですが、怖かったのでしょうね。


 後でインターネットで調べると、ミイデラゴミムシは、俗名をへっぴり虫と言うそうです。それなら小さい頃よく聞いた名前です。私が恐れている「やけど虫」は、身体から出た体液で水泡ができてやけどのような状態になります。害虫だと知っていれば触らないでしょうが、子どもたちは虫探しに夢中なので、出会った虫は触りたくなりますね。昔は、痛い思いをして危険な虫を判別できるようになりましたが、今の子ども達には出会う経験が少ないので、害虫を判別するのは難しいですね。


 でも、ミイデラゴミムシを知っていたMくんはすごいです。さすが、毎日虫かごを抱えて、園庭のプランターをひっくり返しているだけあります。夢中になっているうちに、自然にいろいろなことを吸収しているのでしょうね。


 最近、NHKの朝ドラを見ているのですが、主人公槙野万太郎のモデルは、日本人最初の植物学者牧野富太郎です。日本中の植物を全て明らかにして植物図鑑を作るという夢を持っています。最近見始めたので、何がきっかけで植物に興味を持ったのかわかりませんが、どんなに周りが騒がしくても、すごい集中力で植物を描きます。夢中になれるものを見つけた人は強いですね。


 一人一人の子どもたちがそれぞれに夢中になれるものを見つけられるといいなと思います。夢中になるものが見つかると、さらに一日一日が貴重で意味があるものになるでしょう。そんなことを考えながら、子どもたちの好きなもの、夢中になれるものを一緒に楽しみたいと思いました。

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