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好きなもの

 是枝裕和監督と坂元裕二さん脚本の『怪物』という映画が公開されているのをご存じでしょうか?この映画はカンヌ国際映画祭で坂元裕二さんが脚本賞を受賞しています。


 内容は全く知らないのにこんなことを書いてしまうのは、先日、子役の男の子が「男の子が男の子を好きになることについてどう思いますか?」と質問された時に、「『りんごが好き・・・みたいに、男の子が好き』って言えるといいと思います」と答え、記者から拍手が湧き起こった場面を見たからです。


 この男の子の発言もいいと思いましたが、それを聞いた人達から拍手が沸き起こったことに感動しました。時代は確かに変わっています。


 私の幼少期にもLGBTの人達はいたでしょうし、現在でもそれを隠さなくてはいけない人達もたくさんいらっしゃると思います。LGBTを受け入れないのは、大多数の価値観を少数派に押し付け、自分と違うものを排除するという差別の問題です。自分らしく生きていくという人権を奪っていることに繋がっているのだと思います。


 そう言いながらも、古い人間なので、なかなか昔の価値観を払拭することはできません。男の子なんだから・・・、女の子だからね・・・とつい言ってしまいそうになることもあります。それでも、あの時の子役の発言をいいなと思い、心に残りました。若い人たちはどう感じたのでしょう?子ども達の価値観がつくられるのはこれからなので、周りにいる大人がどう感じ、生きていくかにかかっています。


 人格の基礎をつくる乳幼児期にかかわる私達は、性別による役割分担意識を植え付けないことはもちろん、一人一人の子ども達が大事にしているものを尊重したいと思います。子ども自身も友達が大事にしていることを尊重できるように育てていかなくてはと思います。久しぶりに映画を見に行きたくなりました。

 

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