子どもがいる世界
今朝久しぶりに、門の前に立って子ども達を迎えました。いつもより1時間早く家を出ると、朝の風景が違います。小学生が登校する姿、急いで駅に向かう人々、車の通行量も増え、朝の慌ただしさを感じました。
少し早いだけで、気温もぐんと低く感じ、身震いしながら保育園に向かいました。園庭を掃除していると、子どもが一人、また一人と園庭に出てきて、あっという間に、あちらこちらから楽しそうな声や、はしゃいだ声が聞こえてきました。
不思議なもので、子ども達の声が聞こえてきたり、子ども同士じゃれあっている姿を見ると、寒さを感じなくなります。子ども達の体温が高いからでしょうか。心が温かくなって、幸せな気持ちになります。
子どもの力はすごいですね。この世の中から子どもがいなくなったら・・・・と想像するだけで怖くなります。日常的に子どもがいることが当たり前の生活をしているので、そんなふうに感じるのでしょうか?
最近は、子どもの声をうるさいと感じたり、存在を疎ましく思う人もいます。そんな報道を聞いたり、公共交通機関等での人々の姿を見ると、日本社会は子どもや子育てをしている親に優しくないと思うこともあります。歴史を振り返ると、子どもをおんぶしたり、川の字で寝たり、子どもを大切にする文化が日本にはあったのにと思うと残念です。
コロナウイルス感染が収束すると、次の政治の課題は少子化対策だと言われています。少子化はすべての問題の根本原因になります。少子化が進めば、たった20年後の日本社会が危ういということです。これは全ての人に関わる問題なのに、当事者意識があまりないのはなぜでしょうか。今、少子化に歯止めをかけないと、本当に大変なことになります。
どうすればより多くの子どもを産み育てようと思ってくれるのでしょうか?経済的に子育て家庭の負担感を軽減しても、それだけでは足りないのは明らかです。全ての人が子どもと子育てをしている人を支えようという意識を持つことが必要です。子どもがいる世界を幸せだと感じ、子どもと子育てをしている人たちを応援する風土・・・そのために、私たちも、子どもの存在や子育ての大切さ、大変さ、支援が必要なことをもっと伝えていかなくてはと思います。
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