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子どもでいられる時間

 りんごの花保育園では、登園後、園庭で遊ぶのか、1階のはなぐみ(1・2歳児)の保育室で遊ぶのか、自分で選んでいます。1歳児で園庭で遊ぶ子もいれば、5歳児が保育室を選んで遊ぶこともあります。「子どもの主体性を尊重して、自分で考えて行動する」を園の理念にしているので、できるだけ子どもたちが自分で決めるようにしたいと考えています。


 それぞれの場所で遊んでいると、お片付けの音楽(最近始めました)が流れるので、片付けをして、朝の放送をしたい子は、事務室に入って来ます。朝の体操を何にするか決めることができるので、率先して片付ける子もいます。


 朝の体操は2曲です。子ども達がたくさんの体操の中から選ぶのですが、何人か(5~6人)の子ども達が話し合って決めるので時間がかかります。ようやく体操の曲がかかっても、体操をせずに遊び続ける子もいます。


 今日の職員勉強会では、登園から体操の流れについて話し合いました。子どもの主体性を尊重して、自分で考えて行動してほしい、その時には望ましい行動を選んでほしいと思っても、その思いが伝わらない子もいます。体操をしない子、遊び続ける子・・・お片付けの音楽が流れたらすぐに片づけて、体操の曲が流れたらサッと並んで体操をしてくれたらどんなにいいでしょう!それなのに、事務室では子どもたち同士の自己主張がぶつかって、体操の曲が決まるのさえ時間がかかってしまいます。


 やっと決まった体操の曲でみんなが体操をしてくれたら気持ちがいいのにと、もちろん思います。こんな日々の子ども達の姿を見たら、そこは子どもの主体性を尊重するところではないと言われる方もいらっしゃると思います。でも、幼児期だからこそ、意見がぶつかったり、友達の意見を聞いて譲ったり譲られたり、自分とは違う気持ちに気づくという経験が必要なのではないかと思います。


 体操よりも、したい遊びに夢中になるのも幼児期であれば許されてもいいのではないでしょうか?それでも小学校に行ったら、みんなに合わせて同じ動きをするようになります(いいか悪いかは別として)。毎日子どもたちの言動に振り回されて、クタクタになっている先生たちに感謝しながら、子どもの時間を充分楽しんでいる子どもたちの姿を見て「大丈夫」と思っています。

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