子どもの姿から
昨日は、キャリアアップ研修『乳児保育』に、係員として出席しました。キャリアアップ研修は、保育士の処遇改善を受ける人が必ず受けなくてはいけない研修です。『乳児保育』を含め、8つの分野があり、1分野の受講時間は15時間以上です。受講後はレポートを提出しないといけないので、受講者には負担が大きい研修だと思いますが、キャリアアップなので、内容が濃い、深い研修で、とても勉強になります。
保育所保育を規定する保育所保育指針、幼稚園教育を規定する幼稚園教育要領等は、10年ごとに改定が行われています。社会が変われば、子どもの姿が変わり、保育所や幼稚園に求められることも変わるからです。直近では平成30年に改定された保育所保育指針が施行されているので、あと5年後にはまた子どもの姿や社会から要請されていることを受けて改訂されることになるでしょう。
乳児保育研修では、コロナ前とコロナ後の子どもの姿がどのように変わったかについて、グループ討議がありました。保育園で出会う乳児はどのように変わったでしょうか?乳児と言っても、乳児保育の対象年齢は0~3歳児なので、ちょうど生まれてからすっぽりコロナの中で成長してきた子ども達の変化について考えることになります。
コロナによる行動制限や人とのかかわりが急減したことで、子ども達の体力が落ちている・・・あんまり歩かない、散歩に行っても歩こうとしないなどが気になる姿として挙げられました。様々な人と関わる機会が減ったこと・・・みんなマスクをしているので、人の表情で気持ちを読み取る力がついていないことも心配です。遊び環境が限定され、スマホやアイパッドをみて過ごす時間が長い・・・家族以外の人との関わり方を経験する機会が少なかったのも気になります。
講師の先生は、目の前にいる子どもの姿から、保育園でどんな活動をして、保育者のどのようなかかわりが求められるのかを考えることが大事だと言われました。コロナ前とコロナ後で、特に3歳までの子ども達が大きな影響を受けています。子ども達は日々成長しています。データや科学的根拠を待っていては遅すぎます。今、目の前にいる子ども達の姿から、気になることや課題を明確にして、園でできることを実行したいと思います。
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