子ども達の元気を社会に
りんごの花保育園では、毎月1回近くのグループホームさんを訪問して、ご高齢の方と交流をしています。コロナ禍では、お手紙を渡すだけだったのですが、開園して5年間、ずっと交流は続いています。おばあちゃんたちと顔見知りになり、子ども達の訪問を楽しみにしてくださっていて、笑顔で迎えてくださるのが嬉しいです。
今月から、少し遠いところにあるデイサービスさんを訪問して交流することになりました。先週金曜日に行く予定だったのですが、雨だったので今週に延期しました。事前訪問した時、静かな住宅地の中にあるおしゃれな作りの建物の中で、外観から見るよりも広い空間に何人かのおじいちゃん、おばあちゃんがいらっしゃいました。仲良くなれるといいなと思います。
介護施設に勤務してあるFちゃんのお母さんが、「おじいちゃん、おばあちゃんを見て怖がる子がいるので、こんな交流があるのはいいと思います。」と話されていたそうです。子ども達のおじいちゃん、おばあちゃんは、まだまだお若く、ご高齢の方と関わる機会があまりない子ども達にとっては、少し遠い存在なのかもしれませんね。
先日、他の保育園の理事会に出席した時に、「園のすぐそばに住んである70歳のおじいさんが、『園の子ども達の声がうるさい』と何度も園にクレームを言って来られて、対応に苦慮しているというお話をされていました。
他の理事さんが、「私も70歳ですが、さびしいんじゃないですか?時々園の方から声を掛けて交流を持ったら、気持ちも変わるかもしれませんよ。」と仰っていました。70歳になるおじいさんは、一人暮らしで、子ども達の大きな声を聞くと胃が痛くなるそうです。一日中一人でいたら、子ども達の声が気になるのは仕方ないかもしれません。知っている子の声はうるさくないですが、知らない子の声はうるさく聞こえますよね。
私はいつも子ども達とお話して、一緒に遊んで元気をもらっているので、本当に幸せな職業についていると思います。コミュニティがどんどん狭くなっていて、他の人に対して無関心な人が増えているような気がします。もっとたくさんの方に子ども達と交流する機会があれば、社会は変わるでしょう。
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