子ども達を守るために
先週、キャリアアップ研修に研修部員として参加しました。主なテーマは「児童虐待」で、保育士による虐待について考えさせられる辛い時間でもありました。
鹿児島県の若い保育士が、担当する2歳児をカッターナイフで切りつけるショッキングな事件は記憶に新しいですね。何があったのか、原因は何か、今後もあまり明らかにはならないかもしれません。
墨田区の男性保育士が、何人もの園児に性的虐待をした上に、多数の写真を撮っていたというおぞましい話もだんだん記憶が薄れていきます。子どもは、大人の前では圧倒的な弱者です。その忌まわしい男性保育士は、おうちの方に言わないだろうという園児を選んでそんな卑劣な行為を繰り返していたそうです。
研修会場には男性保育士も何名かいらっしゃったので、きっといたたまれない気持ちだっただろうと思います。虐待をする保育士は、本当にごくごく少数ですが、その卑劣さから保育士全体のイメージがとても悪くなってしまいます。
園内に監視カメラを設置している園は、参加者の3分の1以上でした。監視カメラは、先生たちの行動を監視する目的ではなく、先生たちを守るために設置されているそうです。
ある園で、走り回っていた時に転んで前歯が折れた園児が、「〇〇くんが押して転んだ」と言ったそうです。永久歯だったため、保護者の方がひどく立腹し、押した園児の保護者の方に話がしたいと言われ、ビデオを確認すると、押されて転んだわけではなく、自分で転んだことがわかったそうです。押されたと言った子も、嘘をついたわけではないと思います。そんな特別な時の子どもの記憶はとても混乱しているのでしょう。でも、ビデオで確認すれば、事実が明らかになります。
りんごの花保育園では、カメラを設置していないので、今後検討していきたいと思いました。子どものケガは日常ですが、少しでもそのリスクを減らすことができればと思います。
令和6年度から、わいせつ行為などで資格を取り消された記録の有無をチェックできる「保育士特定登録取消者管理システム」が導入されました。 保育士になる人に悪い人はいないと思ってきましたが、これらのシステムも活用しながら、子どもを守りたいと思います。
Comments