学童保育の問題
今朝のNHKのニュースで、学童保育が不足していることが取り上げられていました。保育園や幼稚園から小学校に上がる時に、働くお母さんの大多数がぶつかる『小1の壁』は学童保育の問題です。学童保育の多くは、小学校や公民館などの公の施設を借りて実施されています。小学校の敷地内にあるので、小学校の先生たちの管理下にあるように思われてしまうこともありますが、全く別の組織です。
以前勤めていた保育園では、保護者会が小学校の敷地内にある学童保育を運営していたので、利用する保護者には様々な規制や要求がありました。毎月1回夜遅くまで話し合いが行われていたので、仕事をしている保護者の方には相当な負担になっていたようです。そんなことは入学直前にならないとわからないので、保育園生活との差に戸惑い、行政に訴える保護者の方の声が後を絶ちませんでした。
学童保育について、あまり良い評判を聞いたことはありません。それだけ条件が整っていないのだと思います。民間の学童保育に預けると、手厚く、満足度も高いようですが、利用料が高額なのが大きな障壁になっています。公の学童保育は、利用料が安いのですが、部屋が狭い、環境が整っていない、そこで子どもたちを見ている人たちの言動が気になるなど、大事な子どもを預けるには不安があるという声をよく聞きます。
学童保育の問題は、私が子育てをしていた30年以上前から続いています。長女の入学前、狭いところにたくさんの子どもたちが押し込められているという話を聞いて、預けるなんて考えられず、長女の世話を母に頼み込みました。その後、息子も母に世話をしてもらったのですが、ずいぶん無理をさせてしまったと思います。
大事な学童期の入り口で困っているのは子どもたちです。小学校入学で環境が大きく変わったのに、放課後の居場所が安心できるところでなければ、心身ともに疲弊してしまうかもしれません。保護者の方はこれまで子育てと仕事を両立して頑張ってきたのに、学童保育の高い壁の前で仕事を辞めようかと悩んでいる方がたくさんいらっしゃいます。安心して預けられる、量も質も保障された学童保育の整備が急務です。
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