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小学校のハードル

 私が小学生の頃(50年以上前)は、集団登校をしていました。小学校までの道のりのいくつかの場所に集まって、小学1年生から6年生までみんな一緒に登校するのがとても楽しかったことを思い出します。小さい頃から一緒に遊んでいたお姉さんと一緒なので、小学校は怖い場所ではありませんでした。


 保育士になった頃、集団登校がなくなったという話を聞いてとても驚きました。待ち合わせの時間に来ない子がいて、みんなが遅刻したり、低学年の子が高学年の言うことをきいてくれなくて、集団登校が成り立たなくなったそうです。当時その話を聞いて、1年生は不安だろうなと思いました。


 現在では「集団登校」があったことを知らない人もいるでしょうね。出勤時、お父さんが2人のお子さんと手を繋いで登校する姿を見かけるのですが、小学校に行くことさえ勇気が必要になっているのでしょうか?


 昨年まではコロナ感染対策のためなのか、「小学校探検に行きたい」と電話でお願いすると、迷惑そうな声で断られることがありました。小学校のハードルを高くしているのは先生たちじゃないの?と思ったこともありましたが、今年は状況が一変しました。卒園児の子ども達が教頭先生に頼んでくれたり、学校の放課後支援に行っている先生が間を取り持ってくれたので、いくつかの小学校に行けそうです。


 少子化と言いながら、福岡市の小学校には生徒数が1,000人を超え、1年生が5クラスの小学校もあります。りんごの花保育園の5歳児はずっと12人の同級生だったので、35人クラスに圧倒されるかもしれません。でも、「自分で考えて行動する力」を身につけてきたのできっと大丈夫です。周りを見ながら、自分のことは自分でできます。困ったときは「助けて」「手伝って」と言えばいいこともわかっています。子ども達の力を信じて、小学校の先生たちに託したいと思います。


 今月になって小学校との連絡会が頻繁に行われ、担任のM先生は近隣の小学校に行き、りんごの花保育園で大事にしていることを話してくれているそうです。小学校との距離がもっともっと縮まればいいなと思います。

 

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