幼児教育の成果
昨年も、一昨年もこの時期、子どもたちの言葉が気になっていたことを思い出しました。『ちくちく言葉・ふわふわ言葉』の絵本を読んだり、具体的にどんな言葉を言われたら嬉しいか、どんな言葉を言われたら悲しいかなど、クラスで何度となく話し合ったと担任の先生たちが話していました。
今年は気になる言葉を聞くことがありません。なぜでしょうか?言葉だけでなく、優しい心が育っていることに日々気づかされるのが多いのも嬉しいです。
今朝も、朝の放送の時間に事務室に6人の子どもたちが入ってきました。最近は、りんご3組(5歳児)ではなく、3、4歳児の子どもたちが多くなっていて、もう世代交代なのかな~と少し寂しく思っていました。
3歳児の子どもたちの中にはまだ発音がはっきりしていない子もいて、放送するときは緊張して話すので、余計に発音が不明瞭になってしまいます。3歳児のHくん、Mちゃんのはっきりしない言葉を聞いて、思わず周りの子どもたちが笑い出しました。すかさず、4歳児のTちゃんが、「笑ったらだめだよ。」と注意すると、すぐに神妙な顔になって笑うのをやめました。
お昼すぎ、5歳児のAくんが、「事務室にうちわはない?」と訊きに来ました。何に使うのかなと思って尋ねると、配慮が必要な友達がいつも手に持っているものを見て、うちわの方が楽しく遊べるのではないかと思って探しに来たそうです。
コロナウイルス感染症対策で、玄関で子どもたちを受け入れているのですが、小さい子どもたちが不安そうにしていると、4、5歳児の子どもたちが、すぐに頭をなでたり、手を引いてお部屋まで連れて行ってくれます。小さい子どもたちに優しくするのは、特別なことではなくて、いつも本当に自然に行動してくれます。
りんごの花保育園の子どもたちが、こんなに優しく育っているのは、りんご3組(5歳児)がお手本になっているからだと思います。そのお兄さん、お姉さんらしい姿を見て、4歳児も3歳児も同じように育っているのでしょう。
以前ブログに書きましたが、小学校の先生だった方が、小学生になってからでは遅い、幼児教育が大事だと思って園長になったという話をしてくれました。小学校で担任をしたクラスの何人かの子どもたちが優しくて、卒園した園を聞くと、みんな同じだった、幼児教育は本当に大切だと思うと話されていたことを思い出します。
りんごの花保育園の子どもたちは小学校に行ったときに、「りんごの花保育園の卒園児」ときっとわかると思います。優しい気持ちはご家庭の教育と幼児教育の成果として育っています。りんごの花保育園の保育方針で大丈夫・・・と子どもたちの姿が教えてくれます。
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