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放課後等デイサービス

 放課後等デイサービスは障がいがあるお子さんが、学校が終わった後や休みの日に利用できる児童福祉法に規定された施設ですが、令和5年、全国でその数は20,000カ所を超え、現在も増え続けています。福岡市には300カ所以上の事業所がありますが、それぞれプログラムや活動内容が違うので、お子さんに合った事業所を選ぶことができます。放課後等デイサービスは、小学校に迎えに行き、自宅まで送ってくれるので、働く保護者の方にとっては、とても心強い存在だと思います。


 近年、あまりにも事業所が増え、その質が問題になっています。アンパンマンのビデオをずっと見せているようなところ(通称:アンパンマン放デイ)や、ピアノやスイミングなど特定の活動に取り組ませる事業所もあるようです。ピアノやスイミングのような習い事と分別することができないのに、公費で賄われている放課後等デイサービスの活動内容がそれでいいのかという議論もあるようです。


 ピアノやスイミングが子どもの発達を促す効果がないとは言えません。指先の器用さ、身体の使い方、柔軟性などが培われていくでしょう。でも、特定の活動だけでは、日常生活をスムーズに行ったり、社会に適応する力や人とのコミュニケーションの力を育むことはできないと思います。


 ピアノやスイミング、学習支援などに特化するのであれば、その対象とするお子さんの課題を明らかにするためにアセスメントを行い、支援の見通しを説明すべきだと思います。これからの放課後等デイサービスは、支援の質が問われていくでしょう。


 明日、福岡市の児童発達支援事業所の公募についての説明会が行われます。児童発達支援事業所も、放課後等デイサービスと同じように、支援の質が問われ、専門的な力が必要とされています。いろいろ悩みながらですが、福岡市には児童発達支援事業所が少ないので、必要としているたくさんの子ども達や保護者の方がいらっしゃると思います。ハードルは高いですが、そんな方たちの役に立てるよう頑張ります。

 
 
 

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