星のプレゼント
今日は、毎月子ども達が楽しみにしている「みーちゃんのおはなしかい」でした。未満児クラスの子どもたちの心をつかんだのは、「どろんこ、どろんこ!」の絵本でした。クマが泥んこ遊びをするお話です。毎日、園庭で泥遊びをしているので、主人公のクマの姿が自分と重なったのでしょうね。経験したことは子どもたちの心にしっかり刻まれています。言葉も短くシンプルなので、初めての読み聞かせにピッタリです。絵本選びに迷ったら、ぜひ手に取って見て下さいね。
りんご組(3・4・5歳児)は、ばばばあちゃんシリーズの『あめふり』を集中して見ていました。最近、雨に振り回されているので、この本も子どもたちの気持ちにぴったりだったようです。雨ばかり降って怒ったばばばあちゃんがトウガラシやコショウを入れて煙を出したので、雲の上に住んでいる雷の子どもたちがくしゃみが止まらなくなってしまい、雲がちぎれて・・・というところで、子どもたちから「落ちる!」という声が聞こえてきました。その次のページには雷の子どもたちが次から次に落ちてきたユニークな絵が描かれていました。
子どもたちは、想像力を働かせてしっかりお話を聞いているのですね。絵本がない言葉だけのストーリィテリングも、毎回同じ子どもたちが一番前に座って聞いています。お話会の先生が「年齢ではなく、経験が大事ですね」と仰っていました。同じ話でも、お話を聞いた経験がないと聞くことができないそうです。「今日のストーリィテリングは、小学校1年生くらいが聞くお話なのでどうかな?と思ったのですが、3歳児もよく聞いてくれました。やっぱり経験が大事ですね」
言葉だけでお話を聞くには、言葉を理解する力、イメージする力、記憶力などが必要になります。お話会の先生の顔を見ながら、話を聞き、その場に合わせてうなづいたり、声を出したりしている子どもたちを見ると、その力がついていることがわかって見ていて嬉しくなりました。
最後にわらべうた♪とうだほしゃしずめ みたひとはさかえ♪を歌ってくださいました。歌い終わった瞬間、紙で作ったボールを上に放り投げられると、小さな星がたくさん降って来ました。子どもたちは、驚くとともにその星を拾い始めました。おはなしかいの先生から子どもたちへのプレゼントです。流れ星を見た人が幸せになりますようにという願いが込められているそうです。今日も特別な時間をありがとうございました。