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最後の訪問

 5歳児が近くのグループホームさんに最後の訪問に行きました。昨年の5歳児から引き継いで毎月行っているので、10回以上は訪問していると思います。最後の訪問なので、自分たちでお花を買いに行って花束をプレゼントしました。


 行く途中、友達と「なんて言ってお花を渡そうか?」と相談しながら歩いて行ったそうです。花束を渡すときに、「今までありがとうございました」「小学校に行っても大好きだよ」「ずっと大好きだよ」それぞれ自分たちで考えた言葉をしっかり伝えていました。おばあちゃんたちはきっと嬉しかったと思います。プレゼントを渡した後は、卒園式で歌う♪ドキドキドン1年生♪をみんなで歌ったそうです。ビデオには、友達と手をつないで元気いっぱい歌っている子どもたちの姿が映っていました。


 3月になり、「最後の・・・」という行事が続きます。子どもたちも、もうすぐ卒園という気持ちが徐々に強くなっているようで、卒園式までの日数を数えている子もいるそうです。Yちゃんが、「りんごの花保育園を卒園したくない!卒園式が終わっても、ずっと保育園にいる!」と言っているという言葉を聞いて、胸が苦しくなりました。みんなそれぞれいろいろな気持ちを抱えながら今を楽しんでいるのですね。


 初めてこの訪問を引率した支援員のY先生が、「子どもたちがかわいくてウルウルしました。かつて1年生だったおばあちゃんたちと、もうすぐ1年生になる子どもたちの交流が何とも言えなくて・・・」と本当にウルウルしながら話してくれました。


 開園からずっと続けている訪問ですが、おばあちゃんたちが年を取っていかれる姿と子どもたちが成長していく姿を見ていると、思いや願いや命が繋がっていくことを感じ、何とも言えない気持ちになります。今、一緒に過ごしているこの時間を大切にしたいと思います。

 

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