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楽しい食事の始まり

 先日、入園したばかりの0歳児の赤ちゃん二人に、給食を食べさせました。久しぶりです。赤ちゃんに食べさせるのは、当然ながらとても気を遣います。1歳を過ぎて完了食になるまで、一人一人食事の形状や味付けが違い、食べるスピードも食べ方もそれぞれです。


 りんごの花保育園では、未満児クラスは担当制でいつも同じ先生が食べさせているので、子ども達も安心して食べています。その日は、担当の先生がお昼からの出勤、いつもサポートしてくれる先生もお休みだったので、私が食べさせることになりました。


 最近、10ヶ月の孫に食べさせているし、なんといっても36年のキャリアがあるので大丈夫と思ったのですが、初めての赤ちゃんに食べさせる時はドキドキします。赤ちゃん達はそれ以上にドキドキしたと思いますが・・・。


 1歳5ヶ月の Tちゃんも、1歳4ヶ月のGくんも、落ち着いてよく食べてくれました。スプーンを片手に自分で食べようとする気持ちも育っています。口の中に入っていないことを確認してタイミングよく食べさせることを心掛けました。すべて完食し、おかわりまで食べてくれ、赤ちゃんも私も大満足でした。


 先日、ニュースで保育士が1歳の男の子に、口の中にりんごがあるのにハンバーグを食べさせ、のどに詰まらせて亡くなってしまうという、とても痛ましい事件があったことを知りました。2年前の事件ですが、保育園や幼稚園などの施設で何人ものかけがえのない子どもの命が失われているのですね。辛いです。


 その保育園には、制限時間内に完食させるという暗黙のルールがあったそうです。元保育士は、「時間内に食べきってほしかったので、口の中にりんごがある状態でハンバーグも食べさせてしまった」と話しているそうです。暗黙のルールはとても怖いです。話し合うことも変えることもできないのですから。


 りんごの花保育園では、一人一人の食べ方をよく見ながら、長時間にならないように、その年齢に合わせた時間で食べることを意識して進めています。食べることは楽しいことです。たくさん食べて、満足してお昼寝することができるようになると、一日気持ちよく過ごせます。食事、睡眠、排泄・・・大人の細やかな関わりが求められますね。

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