楽しい食事
- 智子 大瀧
- Apr 22
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まだ新入園した子ども達の泣き声が聞こえますが、確実に保育園に慣れてくれていることはよくわかります。泣く時間が短くなり、玩具に手を伸ばすことも増えてきました。先生たちの言葉に耳を傾ける姿が信頼関係ができつつあることを感じさせてくれます。
今までご家庭でお母さん(お父さん)やきょうだいだけだったのに、保育園ではたくさんの友達(こども)や先生(大人)がいます。こんなにたくさんの人と一緒に過ごす生活を簡単に受け入れることはできないと思いますが、それでも徐々に慣れてくれている姿を見るとホッとします。
他にも慣れて来ている証拠があります。給食を食べる量が増えました。増えたと言ってもほんの少しのお子さんもいますが、それでも増えています。少しずつこの場所は大丈夫と思ってくれるようになったからでしょう。
それに比べて、以上児クラスの新入園児は、驚くほどしっかり食べています。好きなものはちゃんとおかわりまでしています。以上児クラスは賑やかでみんな楽しそうに食べているからでしょうね。おうちでは食べないと聞いていたものも食べているのは集団の力ですね。
「がんばって食べる」という目標ではないのですが、子ども自身の成長で「がんばって食べようとしている」子もいます。年長組のY先生から聞いたお話です。これまで偏食が多かった5歳児のQちゃんは、自分でお皿をピカピカにすることを目標に決めたようです。食べれなかった野菜も食べて「ほら、ピカピカになったでしょ」と給食のトレーを見せてくれるようになったそうです。
「Qね~、オエってなったんだけど、頑張って食べたんだ」とQちゃん。「オエってなるまでがんばって食べなくていいんだよ」とY先生。「でも、お皿をピカピカにしたいからがんばる!」とQちゃん。食事は楽しく食べるものなので、無理強いをしないようにしてきましたが、年長組になると、嫌いなものもがんばって食べて残したくないという気持ちが出てくるのですね。無理強いをしなくても、無理をしてでも完食したいと思えるようになったQちゃんの成長を嬉しく思いました。
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