洪水の避難訓練
洪水の避難訓練を行いました。りんごの花保育園は、大きな室見川のすぐそばにあって、洪水の恐れがある地域です。開園した年の7月6日、これまで経験したことがないような大雨が降って室見川が決壊寸前になり、子どもたちをどう守るか、時間が迫る中でいろいろ考えたことを思い出します。
6年前は、福岡市の許可がなければ保育園を閉園することができなかったので、決壊しそうな川を見ながら本当に生きた心地がしませんでした。命の危険が迫っているような非常事態だったので、私の判断で保護者の方にお迎えをお願いしましたが、川に近い他の園も同じような状況だったことを後で知りました。
七夕会を行う予定だったので、笹飾りを階段に飾っていましたが、登園できない子もたくさんいて、七夕会どころではなくなりました。登園していた子どもたちを保護者の方に帰しながら、先生たちとたくさんの荷物を2階に上げました。火事場のバカ力と言いますが、思った以上の力が出るものです。
洪水の避難訓練は、年1回ですが、毎月火事の避難訓練を行っているので、訓練の時の特別な緊張感は子どもたちにもしっかり伝わっています。先生たちのそばに集まり、とっても静かに話を聞き、素早く行動していました。こんな時の子どもたちの集中力はすごいです。ふざけたり、友達とけんかしたり、おしゃべりをしたりする姿は全くなく、思わず「みんなできるんだね!」と褒めたくなりました。
担当のM先生に、室見川が決壊しそうになった時の写真を子どもたちに見せたいと言われたので、携帯の中に入っていた写真を印刷しました。今、思い出しても怖いです。子ども達も恐々と写真を凝視していました。今日の訓練を振り返り、職員間で役割分担をして、避難経路を共有し、子どもたちの命を守りたいと思います。
最初は全園児で2階に避難したのですが、決壊して園舎が流されるかもしれないと想定し、第2避難場所に移動する練習をしました。今年の梅雨は思ったほど雨が降らないので、少し気が緩んでいますが、梅雨の終わりの豪雨には要注意です。もしも・・・、もしも室見川が決壊したら、西体育館に避難しますので、よろしくお願いします。
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